生まれ育った島に、夫と帰り、穏やかに暮らすセイ
ある日、新任教師の石和という男が赴任してくる。
夫を深く愛しながらも、この男に惹かれてゆく・・・。


夫とは互いを想い合い、何の不満もない。
反発しながら、受け入れられないながら
石和のことが気になってしようがない。


「出会ってしまった」とは、こういうことだろう。


すごく静かに、でもどうしようもなく揺さぶられてしまう
セイのなんだか危なっかしい思いに
読んでいるこちらまで揺さぶられてしまいます。


秘めたはずの思いはどうして周囲に伝わるのだろう。
ともすれば、認めたくない本人よりも
周りのほうが敏感に感じ取ってるようにも見える。


月江と本土さんの不倫関係のほうが大っぴらで対照的


「切羽」とはそれ以上先へは進めない場所なんだそう。
踏みとどまったほうがいいとわかっていても
その先へ行ってみたくなる、という気持もわかります。

切羽へ/井上 荒野
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