『沼地のある森を抜けて』 * 梨木 香歩 | うたかたおもひ
2005-10-03 13:17:24

『沼地のある森を抜けて』 * 梨木 香歩

テーマ:
著者:梨木 香歩
タイトル:沼地のある森を抜けて

手にしたのは、発売とほぼ同時。

カツオが波平に怒られながら宿題を片づける頃。


ようやく、ようやく読み終えました

スピードで読む本そうでない本があります。

今回は後者

ゆっくりゆっくり咀嚼するように、

頭に心にじっくり染み込むように、

時間をかけて読みました。


読んだはいいけど、

消化してとなりとなるには

まだまだ時間がかかりそう、そんな作品です。


生命の営みについて書かれていると

私は捉えたのだけれど、

読み手によってだいぶ受け取り方に幅のでる物語だと思います。


ぬか床から人間が沸き上がるという奇妙な設定


だけれど、これにいろんな含みがもたらされているのです。


近頃、売れ行く小説は

具体的に答えを提示する作品が多いように感じます。

想像する楽しみが少ない作品。

事細かに設定するとリアリティは増しますが、

読み手の想像

(在るものを思い浮かべる作業ではなくて、

独自にイマジネーションする力)

が奪われてしまうように思います。


一方、この作品は物語を受け取った後、

それをどう捉えどう自分のものにしていくかは、

読み手に委ねられています。


何度も繰り返し読み、

自分の中で答えを見つけていかなければならない小説。


私は専攻しているわけではないので、

きちんとした文学の定義を知りません。

仮に文学の定義を文字の通り

’文章から学ぶ’ということにするのならば、

この物語は「文学」そのものなのです。

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