そうだ、筥崎宮へいこう | オクノスタイル

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福岡を中心に、オリジナル曲を歌ったり、語りと即興音楽のライブをやったり
写真を撮ったり、物書きしたり

日々の様々を自分目線で書きつらねてます




仕事まで30分ほど時間があったので、筥崎宮にお参りに行った



白装束の神主さんがぞろぞろと集まり、拝殿の中で、笛を持ったり太鼓を整えたり

なんか始まるんかねー?と友人と言ってたら、うしろから、ザッザッザッザッと砂を踏む音がして


振り返ると、絵のような風景が迫ってきた



青々とした空
ちぎれ飛ぶ雲
鳩は空気を割いてぐるりと飛び

昨日の雨で洗い流されたみずみずしい、冷えた境内の中を


ざっざっざっざっ
ざっざっざっざっ

まっすぐに歩いてくるのは、数十人の神主さんや着飾った巫女さんだった



何か大切に美しい布で包まれた箱が、目の前を担がれていく

菊の御紋

勅物、というらしい



振り返った瞬間、写真のネガの中に入り込んだような気がした



そうか
今日は大嘗祭なんだ



二日前、香椎宮で大祓に参加した

大祓も大嘗祭も、皇居で行われているのと同日に、全国の神社で行うことを初めて知った


すごいことだ


日本の各地で
余すところなく、祈りがいき渡る日なんだ、今日は


私は、香椎宮と筥崎宮というご近所のお宮に呼んでいただけた気がして、すごく嬉しかった




「僕らは奇跡でできている」という、高橋一生くん主演の大好きなドラマがある

かずきという大学の講師が主人公で、彼は生徒たちに向けてこんなことを言う

僕は、フィールドワークの準備をしている間、参加するあなたたちのことを考えていました

あなたたちは、僕の中にいるということです

僕は、あなたたちで出来ています

今まで出会った全ての人たち、自然、全部で僕は出来ています

だから、遠く離れていても、ちゃんと繋がっているんです



私は、あなたで出来ている

両親はもちろん、兄弟、友人、嫌いな人、苦手な人、尊敬する人、ただすれ違った人

そして、大好きなあなたで出来ている


それから、森羅万象


なんてなんて広いんだ




しみじみと、雅楽の音を聞きながら
溢れてくるものがあった



それは


ありがとう



地球に生まれて良かったー!

いやまじで