すこさわ解説編 | うすいのブログ

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uguisというバンドで歌ってます。
将来的には歌って踊れるバンドマンになります。嘘です。
よろしくお願いします。

JAPANはいつでも僕らのふるさと。


かなりの今更感がありますが、僕らのミニアルバム『すこさわ』の曲解説をしてみたいと思います。
こんなこと考えてたんだな~なんて、思っても思わなくてもいいので、またもう一度聴いてくれたら嬉しいです。
では。






M1『隋弱を破る』

はい。出ましたね。一曲目、隋弱を破る。
この曲はuguisというバンド名すらもないときに、とにかく曲作ろう!って言って初めて作った曲です。
元々当時ゲス極に憧れすぎてたわたしはラップやりたいって言ってたんだけどいつの間にかラップやってませんでした。
隋弱も最初はラップみたいな仕様でした。
ラップやらなくてよかった。

歌詞は、サビの朝を待つというメロディーと言葉をふとセッション中に思いつきまして、そこへ向けて当時の自分のダメなとこを素っ裸に書き殴りました。
こんなダメなやつなのに一緒にバンドやってくれてありがとうって気持ちと、昨日も今日も良いことないけど、明日は良いことあるかなぁって期待してしまう楽観的な自分のことを歌っています。
マジでマジなくらい思い出深すぎる曲。

因みに、「隋弱」という言葉はありません。臼井の造語です。脆弱という言葉よりももっと脆そうな感じの言葉を勝手に作りました。日本語へ謝罪します。






M2『パレード』

はい。出ましたね。二曲目、パレード。
曲自体は凄くシンプルで、爽やかで、歌モノ!って感じになってます。
個人的にこういう雰囲気の曲が大好きで、ストレイテナーのSIX DAY WONDERとかフジファブリックの若者のすべてとか、8ビートのまったりすぎない曲を作りたくて作りました。

爽やかとは裏腹に歌詞は憎しみに満ちています。一番憎しみを込めています。
井の中の蛙な人に向けた、反骨心むき出しです。
すぐに人のせいにしたり、わめき散らしてる人たちを見て、あぁなんかパレードを見てるみたいだなぁと思いこの歌詞を書きました。
君の言う正義は僕にとっちゃ悪で
ってフレーズはお気に入り。






M3『盆踊りROPPONGI』
はい。出ましたね。三曲目、盆踊りROPPONGI。

これはフミゾウ先生が作曲をした曲で、多分一番時間を使って出来た曲だと思います。構成がはちゃめちゃすぎて俺にはメロディーを付けられなかったので、メロディーは須藤ぐるめ館にお願いしました。

俺にはこんな曲は到底作れる自信がなく、フミゾウ先生のソングライティングもuguisの強みだと思っております。
歌詞はぐるめ館さんとわたしの共作で、レコーディングギリギリまで歌詞が出来ずに二人で徹夜しまくって考えました。
偽りの愛だとか、本当の愛だとかを歌っています。
自分が歌わないからってちょっと恥ずかしい言葉も盛り込んできたぐるめさん。
最後の裏打ちのサビの開放感とオーオー!言ってるのが好き。あとハンドクラップね。イマドキっぽいなと。




M4『アクター』
はい。出ましたね。四曲目、アクター。

これはuguis的に2番目くらいに出来た曲だったと記憶しています。
サビで盛り上がる曲を作りたいと思って気持ちのいい感じのあれにしました。

家でアクターのコード進行を作ったときはちょっと響きがオシャレすぎるかなぁなんて思ったけどいい感じにあれできたんでオーケーです。あれね。
思惑通り、ライブでの一番の盛り上げ曲になりつつあるかななんて最近は思っています。
アクターで手を挙げてくれるの本当に嬉しい。
全体的にメロディーが歌ってて気持ちよいし、ちゃんかわさんのベースも歌ってるようで好きです。
ミレーの絵画「落穂拾い」をイメージした曲調ですが、歌詞の内容は誰かに人生を操られてると感じたときに思ったことを演劇の舞台に見立てて書きました。
結局言いたいことは、君の人生なんだから君の好きなようにしなさい、仮面を被った裏幕に操られる必要はないよ。ということ。






M5『チェブラーシカとすどちの戦い』
はい。出ましたね。五曲目、チェブラーシカとすどちの戦い。

まずタイトルがわけわかんないよね。
盆踊りROPPONGIもそうだけど俺以外の人がタイトルをつけるとマジでわけわからないやつになります。

タイトルはわけわからないけど、この曲を作った辺りから自分の意識が変わり始めまして、すこさわの中では一番最後に作った曲です。
元々チェブラーシカは入らない予定だったんだけど急遽入れようってなって録りました。
もうとにかくドッギャーン!って感じにしてくれと、でも神々しくあってくれと伝えましたらイメージ通りに仕上げてくれました。
1分半くらいしかない短い曲だけどライブでやるとものすっごいテンション上がります。
テンションが上がるっていうか、高ぶる感じです。荒れ狂う、とか。
とにかく激しくて好きな曲。若気の至り、初期衝動感が凄まじい。

鏡を見ながら歌詞を書いていました。
自分に向けて書きました。
ごめん、少しだけついてきてくれないかなってのはメンバーへ向けて書きました。

隋弱から比べるとやや成長したのかなと思われです。ややね。やや。





M6『羅生門』
はい。出ましたね。六曲目、羅生門。

これは元々残響系のバンドを聴いてるときに7拍子で曲を作れないかなとアルペジオってたら出来た曲です。
7拍子ではなくなりましたね。力不足でした。
もうとにかく暗い!重い!ハッピーエンドじゃない!
と、負のイメージ満載ですがその中にも力強さが入ってていいと思います。
曲の構成的にもあまり他のバンドに似てるとかもないし、uguisの曲作りで重きを置くようになった曲でもあるのかなぁ。

途中のギターカッティングソロはぐるめ館さんのアイデアで、あそこからの展開はやってて気持ちいいです。

歌詞は、初めて自分のこと以外の人を想って書いた曲です。
何が罪で、何が償いなのだろうと。
何が罰で、何が救いなのだろうと。
罪を償うことはできるけど、罪は一生消えないと思うのです。被害者の心の傷は永遠に癒えないこともあるなと。

誰しもが被害者にも加害者にもなってしまう現状、どうしようもできないもどかしさとか、やるせなさの中でもどうにか強く生きて行かなきゃならないんだなと。

羅生門の詩を見せたときに、車の中でフミゾウ先生に朗読されてめちゃくちゃ恥ずかしかった覚えがあるなぁ。中学生かよ。






以上計6曲、お付き合いいただきありがとうございました。

だけど、俺は曲に対する意味合いとかを強制させたくはないです。
むしろ好きに考えて欲しいし、俺も好きに考えたいし。

だからあくまでもこの解説は舞台裏であって、このミニアルバムを聴いた人が何を思うか、何も思わないのかはその人の自由です。好きにやってくれい!って本当に思う。
だって嫌じゃない?これはこうだからこう思え!とか。思想の監禁だよ。

押さえつけられたり弾圧されるのが本当に嫌だから、好きなように、自由に、考えなくても考えてくれても構わない。
俺からは聴いてくれてありがとうとしか言えません。


それじゃ!寝ます。
また会いましょうね。

おやすみなさい。