欧米スタイルで間仕切り「襖・引き分け」をリノベーション

いきなり仕上がりです(After)

これらのモールディング(飾り額縁)類は一種を除き全て現場で削り仕上げたものです

 

 

 

 

「あまりお見せしたくはない」とのことでしたが参考のためショットを頂きました(Before)原型

 

45年の年季が・・・(お見苦しい部分にはお客様のご要望で一部補修を入れてあります。)

 

 

古い日本家屋に多い独特の作りです。

畳は撤去したのちは、敷居も撤去、隣の部屋と一体になるようフローリングを施工しました。

 

 

漆喰(塗り)壁、外壁面は断熱処理のため全て撤去し

米国壁組工法で全外壁を間柱、柱を合板で接続補強後、断熱処理

「根太(下地材)が黒く見えるのは防蟻防腐対策添付の為」

 

床上げのため一度、床の不陸を調整します。

同時に布基礎がゆえ、露出した土間に湿気対策&補強もかねて鉄筋及びコンクリートを流し込み密封

 

更に断熱と湿気止めを施し合板にて蓋をした上に、フローリングを張り詰めました。

(フローリング施工の定石と秘儀は後の折に。)

 

 

 

 

「上部右」 開時

この部分での襖(ふすま)の引き分け間仕切り部は

そのままでも使えるので一応・・「リノベーション」作業となります。

 

展示場使用を引き取り、調整後二枚を一つの部材として「引き分け戸」としました。

この吊るし戸、吊り金物にカラクリがあって指を挟まないようにソフトに閉まります。

 

 

「上部左」

購入部材(リサイクル品)はこの上部からの「吊るし引き戸と白いレールのみ、二組」こちらが片側

 

 

側壁との収まり

なにやら物置くようで二段目の「出っ張り」広めの指示が。。。うむむっっオイラのイメージが。。。

これくらいで、お・妥協していただきました。。。

 

 

 

 

 

「上部」 閉時          

 よく見ると、いつの間にかデッパリに天使が二羽?二ぴき?? 座っていました

元々あった袖壁のフレームを利用し、壁掘り込み&ケーシングによる左右袖壁ニッチ施工「右壁」

注)このニッチ部に後で「掛け軸」はかけないでください。。。カレンダーも時刻表も禁止ですから。。

 

 

 

 

 

                                  対側     (こちら側のデッパリには一尾?一杯??居りました)

正面左

 

 

 

「下部」

ドアは浮いています

「下部」フーロングは隣接する部屋と一体です。

また吊り戸にすることで敷居が不要なため建具を引き分けると大きな一室となります

 

 

 

「対側の部屋内からの収まりです」

正直一番苦労した点は・・・吊り戸のシステムの仕様書がないことから、

バラバラにして運ばれたパーツを見て想像し組み立てる事でした(ほぼ独断と偏見。でも完璧。)

 

 

 

 

 

閉めても

 

 

 

開けても

絵になっていましたか?

そそっ、このパドルファンもリサイクル品だった様子でしたが・・・LEDランプを装着(気分は最新)

ネットで買った格安メタリオンと破材のコンビネーションで作ったケーシング&

ちょっとだけ彫り上げた天井の工夫で少しだけ価値が上がりましたか??

 

 

 

あくまでも欧米風(USR)・・・なんですが・・築45年の間仕切り「リノベーション」でした。

「リビング側だけ出来るだけ天井を高くしてみました。」

こちらの部分で使用した建具(吊り引き戸)や装飾品(パドルファン)は全てリサイクル品で

施工をお引き受けさせていただきました。

施主様にお願いして価格を伺いましたところ吊り戸二組とパドルファンの合計で2万4千円

で送料が5000円程だったとのことでした。。。

この間仕切りだけの我々の人件費は5人工(木材込み)でした。

 

いかがでしょ。リサイクルリノベーション其の①でした。