6月歌舞伎座 昼の部 | うさ吉のきままダイアリー

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お芝居を観たり、おいしいものを食べたり、旅行したり、、、の感想を書き留めておく日記。そんなところ。

「吉野川」前に見たのは2002年1月の吉右衛門の大判事、玉三郎の定高。歌舞伎を見始めてまだ1~2年で今ほど、というか全く吉右衛門ファンでもなく、義太夫もあんまり聞き取れないし話もムツカシいしぜーんぜん理解できなかったんだけど大判事の「倅が首切ん刀とは五十年来知らざりし」のセリフに妙に感じ入ってうるっ、としたことをよっく覚えてます。今ならもちっと話がわかるかなぁと思うしあれ以来かかってないのでそろそろいいんじゃない?9月の秀山祭でどうよ?と密かに期待していたら兄さんが先にやってしまわれました。(ま、いいのですが、はい。) そんな思い出もあり長いお芝居ですがちょっと楽しみでありました。

そしてこたびの「倅が首切ん刀とは~」はというと、私の中ではするっと流れてしまいました。期待が大きかったせい?しかしそのかわり藤十郎さんがよかった!母の悲痛な嘆きにうるっ、そして魁春さんのけなげさいじらしさにうるっっときたよ。相変わらずムツカシくってわからないところがいっぱいあったけどちっとも寝ませんでした。どうやら私はこのお芝居が好きなようです。

「閻魔と政頼」吉右衛門さんが汗かきかきでしたが楽しそうで何よりでした(それだけかっ)。あと鬼さんたちがかわいかったです。それとこの狂言の義太夫は清太夫さんで正解!熱演ゆえにおかしみがあっていいっす。

「侠客春雨傘」染さんの長男 齋くんの初お目見え。ちっちゃっ。まわりの大幹部達が背の高い方ばかりなので余計にちっさく見えました、が、お顔は既にハンサムくんでした。高麗屋さんがほんとに嬉しそうなお顔で、めでたいめでたい。齋くんも六法ふんで楽しそうでめでたいめでたい。そんなしめくくりの昼の部でした。