不定期連載の冬キャンプ装備シリーズ、第二弾は暖房編です。

 

過去記事は2022年版 冬キャンプの装備・テント編 | usicampのブログ (ameblo.jp)

 

今回は冬キャンプの必需品?でもないか?

暖房器具に無駄な拘りを持つ私の落書きで申し訳ありませんが。

少々お付き合いを・・・

 

1・DOD 薪ストーブ【はじめてのまきちゃん】

こんなの↓

【販売終了】はじめてのまきちゃん MS1-486 - DOD(ディーオーディー):キャンプ用品ブランド

 

真冬の雪中キャンプの必需品薪ストーブ。

とにかく発熱量が大きいので氷点下10度のキャンプ場でも快適にすごせました。

テンマクデザインのサーカスTCDXにINして使う事が多かったですね。

 

そして現在の姿がこちら。

魔改造されてしまい、もう見る影もない別物ですね。

本体の天板にはペレット供給装置(S'more magicstove用)

煙突にはテンマクデザインの湯沸かしタンク。

DOD純正じゃないパーツの組み合わせなので改造はお勧めしませんが、この状態になるまで様々な改良を加え続けてきました。

現状はほぼ問題なく稼働しており、ペレット供給装置により長時間の放置も可能になっています。

 

しかし、腰痛持ちに本体の重さ約15kgは辛い(´・ω・`)ショボーン

今は別の軽量ストーブを注文していて・・・いつ納品されるかわからんけど。

 

2・トヨトミ 【レインボーストーブ】

こんなの↓

RL-25M | 暖房製品 | トヨトミ-TOYOTOMI 公式サイト

 

対流式石油ストーブ故に真上しか暖かくないのが特徴。

そもそも対流式とはそういうものなので、あえて欠点とは言わない。

でも寒い・・・暖かくない・・・

天板に熱が集中するので鍋を載せて調理に使うのに向いています。

反射式でも出来るけどね。

あと、見た目が巨大なケロシンランプなので照明器具にもなりますよ。

 

エコファンとの組み合わせは相性バッチリ。

というより、レインボーを使って寒いと思うのなら、サーキュレータを使ってみてください。

電池式の扇風機一台を天井にぶら下げるとか、その程度の工夫でとても暖かくなりますよ。

最近はコタツを使う事が多くて出番が少ないです。

クルマで運ぶには嵩張るのが嫌だし、撤収時に燃料を抜くの面倒くさいし。

 

薪ストーブとどっちを選ぶか聞かれたら、迷わずレインボーを選びますけど。

便利な反面、換気には十分な配慮が必要です。

寒いからってテントを閉め切るなど、換気を怠ると一酸化炭素中毒でアッサリ死にます。

薪ストーブは煙突で排気ガスを幕外へ放出するため意外と安全性は高いですが、こちらは幕内にガスが滞留するので危険。

私はテントの下部(イリグチ)と天井付近(ベンチレータ)を開放して常時換気しています。

まぁ、そのおかげで冷気が吹き込んで寒いんですけどね。

 

3・ケロシンランタン

 

ズバリ灯油ランタンです。

石油を燃やすんだから石油ストーブと一緒じゃね?

という発想ですが、フュアーハンドの276辺りの4分芯程度じゃ手を温める程度の効果しか期待できませぬ。

そこで登場するのが日本船燈・紅灯・第三号ですよ。

綿平芯のケロシンランタンとしては破格の芯幅を持つ爆光のランタンで、発熱量は相当なもの。

ソロ用のテントならば十分暖房として役に立ってくれますよ。

 

まぁ、風防に煙突が付いている事からもわかるように、相当石油の匂いがキツイですけど。

当然CO中毒の恐れがあるので換気必須ですが、これを閉め切った空間で焚いて我慢はできませぬ。

 

とりあえず暖房の代わりになるか実験したら暖かかったというだけで、非常時はともかく実用的とは言えませんね。

 

4・Coleman キャタリックヒーター

 

みなさん、ストーブとヒーターの違いを知っていますか?

適当に言えば燃料を燃やすのがストーブで、燃焼以外の方法で温めるのがヒーターらしいです。

よく知らんけど。

 

このキャタリックヒーターは燃料のガソリンをセラミックの触媒を使って反応させ発熱させる仕組みです。燃料はColemanが推奨するのは白ガスですが。

私は燃料代をケチって自動車用レギュラーガソリンを使っていますが、使用中の臭いがキツい程度で不具合などは今のところ起きていません。

 

ガソリンは分子組成がベンジンと似ているため、要はハクキンカイロと同じ触媒反応を利用して熱を発生させています。

つまり言いたいのは、キャタリックヒーターは燃料のガソリンを燃焼させないため、人体に有害な一酸化炭素(CO)を排出しない安全な暖房器具という事です。

まぁ、酸素は消費するので換気しないと酸欠になるそうですが(結局換気は必要というオチ)

 

使い方は超簡単。

下部の燃料タンクにガソリン(Colemanは白ガスを奨励)を入れ、本体を逆さまにして半円形の触媒に燃料を染みこませます。

ガソリンの染みがソフトボール大になったらライター等で火をつけます。

この様に1mほど火柱を上げて触媒を加熱(暖機運転)します。

本体の真上に立って点火すると髪の毛燃やしちゃいますぜ(怖)

やがて触媒に染み込んだガソリンが燃え尽きて火柱が収まると・・・

 

こんな感じで触媒反応が始まって真っ赤に発熱します。

この時、燃料のガソリン臭がしますが正常です。

やがて触媒反応が安定すると臭いはしなくなります(自動車用ガソリンを使用すると、燃料に含まれる添加剤などで臭う事があります)

 

発熱が始まったらDOD製の丸テーブルの下に突っ込んで上に毛布を掛ければコタツの完成です。

キャタリックヒーターのコタツ、めっちゃイイです。

 

大洗キャンプ場の猫課長もコタツにメロメロです。

触媒反応を利用するので、巨大なハクキンカイロと思ってください。

それ自体が発する熱量は少なく手をかざすとじんわり暖かい程度。

焚火や炭火の熾火の方が熱いくらいなので、普通にストーブの替わりは務まりません。

ネットで情報を漁ると全然暖かくないと評価が低いのも頷けます。

 

それならコタツを置いて暖かい空気を中に閉じ込めればいいんですよ。

そうすれば氷点下のキャンプ場でも寝袋無しで眠れますよ(換気には注意してね)

ていうか、これ使うと寝袋本気でいらないくらい暑いです。

燃費は比較対象が無いので良いか悪いかの判断はできませんが。

満タン(2ℓ)で約10~12時間程度はもちますから、一晩は十分使えます。

 

レインボーよりも小さく軽いので持ち運びも楽ですし、使い方も簡単なので暖房器具の稼働率ではダントツの一位ですね。

 

ただ、一つ問題が有りまして。

Colemanを含めて数社が販売していたキャタリックヒーターですが、とっくの昔に廃盤になっていて入手は難しいのが現状。

中古市場に出回っているものは痛み(タンクの錆や塗装禿がれ)が多く、美品はプレミア価格がついています。

 

これ以外にも世の中には様々なアウトドア用暖房器具がありますが、換気が必要なものや武井のパープルストーブの様に気難しい(うちにあるのはすぐ炎上するからテントやタープと一緒に使えない)ものもあります。

それぞれ特徴や欠点がありますが、それを個性と割り切って使うと楽しいもんですよ。