特別席に乾杯を ~ 追記 ~ | 恋せよ乙女

まさくんと別れたあと、何人かの男の人とつきあった。


正くんは、その後連絡してくることがなくなった。


でも、同じ街に住むせいか、


1,2度、偶然にも街で出会ったことがある。


1度目に出会ったときは、お互い連れがいたので、


目で挨拶する程度だった。


そして、2度目に出会ったとき、お互い1人だった。


喫茶店に入り、お互いの近況を話した。


その当時、あたしは26歳になっていた。


付き合っていた彼との結婚のことで、かなり悩んでいて、


そのことをまさくんに言うと、


ゆっくり話そうってことになり、


何年かぶりにまさくんの部屋に行った。


懐かしさいっぱいの部屋は、ほんの少しの


切なさをあたしに与えたけど、


2人の時代は、もうすでに終わっていた。


あたしは、その当時の彼の話をすると、


すごく悲しくなってきて、泣きじゃくってしまった。


まさくんは、いつか、そうしたように、


あたしの背中をポンポンポンと、


子供をあやすように優しくたたくと、


ぎゅっと抱きしめて、


「 大丈夫。大丈夫。


  なっちゃんは、絶対に幸せになれるよ。


  俺が保障する。


  大丈夫 」


と、何度も何度も繰り返しそう言い続けてくれた。


それが、まさくんと会った最後だった。


その後、その彼とは別れ、別の人と


結婚に踏み切った。


今でも、何かあると思い出す。


大丈夫 と言ってくれたあの言葉。


絶対に幸せになれるといってくれたあの言葉。



まさくん、貴方は今、幸せに暮らしていますか?


貴方に出会えて、


たくさんの苦しみ、喜び、切なさ、感じて


せいいっぱい、好きだったこと、嬉しく思ってる。


まさくん、ありがとう。


きっと、貴方も、幸せでいる。


そう、信じてるよ。



ーーーーー☆ミ



  貴方をきちんと元の場所へ戻しました


  私の心の中の特別席へ


  ここが一番 貴方にふさわしいね


  愛しきれず、けれど


  精一杯 愛した人



  読んでくださった方 本当にありがとうございました!