今日ふと思ったこと。
私は長いこと不妊治療していたんだけど、
ツラいと思ったことはあまりなかった。
例えば、同じように治療していた友達が妊娠したと聞いても
いいなあ、私も早くそうなりたいなあとは羨ましく感じたものの、
話を聞くのがつらいとか、年賀状の子供の写真はみたくないとか、
そんなふうにネガティブに考えたことはあまりなかったんだけど、
どうしてかなーと思っていたら、気が付きました。
私に子供ができなくても、責める人がいなかったからなんだ。
例えば旦那さん。子供は欲しいと言ってくれ、治療の協力もしてくれた。
そして駄目だったときは一緒にがっかりしてくれた。
でも、私が原因なのでは?とか、この先子どもがいなかったら。というような
子どもがいないことがいけないこと、というような見方をするひとではなかった。
義母にも、ちらっと不妊治療してるんですって言ったことがあった。
私にしてはかなりのカミングアウトだったけど、あ、そうなのね。で終わった。
そして、妊娠を報告したときは、ひどく驚かれていた。
義母は、私たち夫婦は子供をあきらめていたんだと思っていたみたい。
私の両親も、姉たちも、まだ子供できなくて残念だね、っていうだけだった。
私も、別に治療がダメだったときも、落ち込んだけど、次って思ったし。
それは、子供ができても、できなくても、どちらでも私たち夫婦の関係は
変わらないし、親や兄弟ももちろんだし、悪い意味で期待してなかったからだったんだ。
結婚と少し似てる。結婚がゴールじゃない。子供を持つことがゴールじゃない。
だから、子供がいても、(結婚しても)、しなくても、私は私で変わらないんだ。
でも、旦那の子どもは欲しかった。すごく。きっと、すごくすごく
面白くて楽しい子供だと思うから。
口数の少ない、地味で目立たないけど、考えてることはしっかりしていて骨太。
すごく人見知りだけど気心が知れた仲になるととってもひょうきんで踊ったり歌ったりしてくれる。
驚かせたり、用意していない場面での反応が面白い。
こんなひとの子供って、きっとすごく楽しいだろうなあ、そんな子に会いたいなあと思って、
それでとてもとても子供が欲しかった。
治療はトータルで5年近く続けました。
途中、子宮内膜症の治療薬の副作用で髪の毛が抜けて、カツラつけて仕事を続けて、治療は一旦休んで別のクリニックに通いだしてから2年半近く。
ホットヨガ、ウォーキング、黒ゴマ豆乳、グレープフルーツ、冷え取り、子宝祈願。
いいと思うことはほとんどやりました。鍼治療も。
これだけやってて、会社も辞めて、もういいかげんやめて、夫婦二人の人生を本格的に考えようかと思った矢先に、やっと授かりました。
今、隣で旦那と寝ている娘。奇跡のような子。そして、最近、叩くことを覚え、反抗的な態度をとって悩ませている娘。
とっても人見知りで、私や旦那にべったり。でも家の中ではとってもひょうきんな子。
そんなところが旦那にそっくり。
そして、私がずっと会いたかった子供に今やっと出会えていることに気が付きました。
今不妊治療で苦しい思いをしている人へ。
いろんなことを試して結果がでないのは本当に落ち込みます。出口の見えないトンネルに
いるみたい。
でも、自分を責めないで。誰も悪くない。あなたも悪くない。
空の上で、あなたのところに行きたい天使がそっとタイミングを見ているよ。