前回のつづきです。
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「十分にその役目は果たされているのだ。皆、自由になってくれ。」
黒龍さんの願い。
そうですか…分かりました。
私は、洞穴の中でてきぱきと立ち働いておられる巫女様たちに向かって
伝えました。
「皆様、お疲れ様でございました。
皆様のお仕事は無事に終えることができました。
これからはまた新しい道へと、光の道へとお進みくださりませ。
ありがとうございました。
龍神様はじめ神々様、民の皆全てが感謝いたしております。
誠にありがとございました。
皆様はもう自由です。」
耳に入らない巫女様には目の前まで行って伝えました。ひとりひとり。
皆、「そうなの?」という表情でしたが、
次第に安堵された表情へと変わりました。
私はカタカムナを唱えながら天上からおろしていただいた光の柱を指さし
巫女の皆様が順々に光へとかえって行かれるのを見送りました。
黒龍さんも私の傍でずっと見送っておられました。
最後にその洞穴全体を光で満たし浄化いたしました。
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つづく