ジョイ・ディヴィジョンのヴォーカルだった

イアン・カーチス。

23歳で自殺するまでの

半生を描いています。


モノトーンの映像が印象的でした。

監督は写真家なんですね。

そういわれれば

静止画、写真のようなシーンが

何箇所かあったように思います。


”自分ではない誰かがやっている”

"自分をコントロールできない”

彼の不安、孤立、混乱が

映像の中で綴られていきます。


主演は、サム・ライリー。

イアン・カーチスが自殺した1980年に

生まれています。

(時代はどんどん入れ替わるのだなあ)


イアン・カーチスの死後

残りのメンバーたちで結成した

ニューオーダー。

ジョイ・ディヴィジョンの歌は

歌ってなかったのが

活動再開後の1998年以降は

積極的にジョイ・ディヴィジョンの曲を

演奏するようになっているそうです。

イアンの死を乗り越えるまでに

それだけの時間を要したのでしょうね。


ちなみにニューオーダーの

ブルーマンデイは

イアン・カーティスの自殺への心境を曲にしたと

言われています。


この「コントロール」という映画は

イアン・カーチスの奥さんが書いた本を

ベースにしています。

だからでしょうか、イアン・カーチスが

奥さんと新たな恋人の間で戸惑う様子などが

多く描かれています。


早逝したロックアーティストの

内なる詩の世界と比較すると

若干、現実的というか、俗っぽい感じがしなくはないです。

奥さんの現実的な視点が入っているからでしょうか。


ジョイ・ディヴィジョの映画ということでいくと

”ジョイ・ディヴィジョン”という

ドキュメント映画も今年日本で公開されています。

原作者によって、監督によって

同じ”ジョイ・ディヴィジョン”でも

見方や描き方はずいぶん違うでしょう。

ぜひまた違う角度から

見て見たいものです。