ワルシャワ市民は戦後も町を守るために戦っていた! | だーぱんの旅ブログ

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8月5日(金) 16:00

ワルシャワ旧市街観光の続きです。

 

 

 

 

旧市街市場広場。

ワルシャワ旧市街にある2つの広場のうちの一つです。カラフルな建物が可愛い。

ワルシャワの町は13世紀にヴィスワ川のほとりにできた小さな集落が発展したもので、14世紀には城壁が造られ15~16世紀になるとバルバカンが建造され 城郭都市として発展しました。

その後第二次世界大戦でワルシャワは2度破壊されます。まず初期のポーランド侵攻でワルシャワは破壊され市民の手によって復興したのですが、5年後のワルシャワ蜂起で町は再建不可能と言われるほど徹底的に破壊されました。

 

 

 

 

ポーランドは戦後ソ連型の社会主義政権下でソビエト流の町(スターリン様式)に作りかえる計画があり、ワルシャワ再建もソ連の許しを得られず歴史的な建造物は消滅の危機にさらされていました。

前回旧王宮の紹介をした際に、

「復興するとポーランドに社会主義でない時代が長くあった証拠になってしまう」

というイマイチよくわからない理由でポーランド統一労働者党政権によって復興を阻止された

と書きましたが、その裏にはソ連のこんな怖い思惑があったんですね。

 

 

 


しかし1970年にようやく復興の許可がおり、そこから復興までにかかった期間はなんとわずか3年!

この復興の早さとワルシャワ市民の町に対するアイデンティティの強さは驚異的です!ワルシャワ市民は戦後も町を守るために精神的な戦いを続けていたのですね(><)

 

 

 

 

ワルシャワを守る人魚の像。

この人魚にはちょっと可愛いお話があります。

 

<< ワルシャワの人魚のお話 >>

昔々ワルシャワがまだ小さな村だった頃、ワルシャワに人魚が泳ぎ着きました。

人魚はこの村がたいそう気に入って、ワルシャワに住み着くことにしました。人魚はいたずらが大好きで村に住む漁師が捕ってきた魚を逃がしたりして困らせては喜んでいました。

怒った村人は人魚をこらしめようとしましたが、人魚は少しも怖がらずヴィスワ川の歌を歌い始めました。すると美しい歌声に惹かれてたくさんの動物たちがヴィスワ川に集まりました。村人たちもその声に感動して、人魚を傷つけないと約束しました。

そんなある日、この美しい歌声で一儲けしようと企んだ悪い商人が人魚を捕まえて木箱に閉じ込めてしまいました。しかし人魚の泣き声を聞いた漁師の息子が仲間と一緒に人魚を救い出し、悪い商人をこらしめました。

人魚は助けてもらったことにとても感謝し、ワルシャワの町をずっと守り続けることを約束しましたとさ。

 

 

…というわけでワルシャワの人魚さんは剣と盾を持って、ワルシャワを守っているのだそうです(^^)

 

 

 

 

洗礼者ヨハネ大聖堂。

ワルシャワで最も古い教会だそうです。

 

 

 

 

聖ヨハネ大聖堂の正門。

扉にはワルシャワの守り神の人魚と鷲が描かれています。

鷲はポーランドの国鳥で11世紀のポーランド王国の時代から国章に使われていた鳥です。

 

 

 

 

大聖堂の主祭壇。

ワルシャワで一番古い教会と言われていますが、中は白が基調になっているせいかとても明るくて美しい教会でした。

 

 

 

 

旧市街を囲む城壁。

バルバカンから始まって旧市街をぐるっと囲むように旧王宮のほうまで続いています。

 

 

 

 

バルバカン。

小さな漁村からポーランドを代表する主要都市にまで発展したワルシャワに都市を守る砦として建てられたのがこのバルバカンです。

後にジグムント3世によって首都がクラクフからワルシャワに遷都され、ワルシャワの町は大規模な発展とともに数々の戦渦にさらされることになります。

 

 

 

 

 

聖アンナ教会。

もともと修道院として設立されたもので、ポーランドで最も重要な教会の一つとして知られています。

 

 

 

 

美しい主祭壇。

カトリックの祝日の際には、すべての行事をここで行うそうです。

 

 

 

 

ワルシャワの高級レストラン「ウ・フキエラ」。

エントランスにふんだんに飾られた花々がとても綺麗。

 

ウ・フキエラは300年以上前に創業したお店です。

…ということは、ショパンが生まれる前から営業されているってことですね!第二次大戦の戦火を経て今なおここで営業を続けています。高級レストランではありますが、もともと物価の安いポーランドですから4000円~6000円くらいで食事ができるようです!

でも私たちは外から見ただけですが f(^^;)

 

 

次回は旧市街を出てワルシャワ蜂起記念碑を見に行きます。