ニホントカゲについて解説します。









 学名と名前の由来


・ニホントカゲの学名は Plestiodon japonicus です。Plestiodon はギリシャ語で「多くの歯を持つもの」、japonicus はラテン語で「日本の」という意味です。

・ニホントカゲの和名は、日本に分布するトカゲであることからつけられました。トカゲは古くから「蜥蜴」と書かれ、中国では「蜥」という字が「とかげ」の意味で使われていました。


 生態

・ニホントカゲは昼行性で、草原や山地にある日当たりの良い斜面などに生息しています。特に礫や石垣などの遮蔽物が多い場所を好みます。

・ニホントカゲは肉食性で、昆虫やミミズなどを食べます。果物を食べることもあります。

・ニホントカゲは卵生で、4-5月に交尾をし、5-6月に石や倒木などの下に掘った巣穴に1回に5-16個の卵を産みます。母親は卵が孵化するまで保護します。

・ニホントカゲは冬季には日当たりの良い斜面の地中や石垣などで冬眠します。


 大きさ

ニホントカゲの全長は16-25センチメートルです。そのうち半分くらいが尾の長さです。


 特徴

・ニホントカゲは体全体に金属光沢があり、ややがっしりとした体形をしています。

・ニホントカゲは幼体と成体で体色が違います。幼体は体色が黒や暗褐色で、5本の明色の縦縞が入ります。尾は青色です。成体は褐色で、体側面に茶褐色の太い縦縞が入ります。尾の青色も消えます。メスは幼体の色彩を残したまま成熟することが多いです。

・ニホントカゲは繁殖期になるとオスは側頭部から喉、腹部が赤みを帯びます。これを婚姻色と呼びます。

・ニホントカゲは天敵に襲われそうになった場合、尾を自切することがあります。自切した尾はしばらく動き回り、外敵の注意を引きます。自切した尾は再生しますが、元の尾よりも長さが短くなったり、色が変わったりします。


 エサ

・ニホントカゲのエサは昆虫やミミズなどの小動物です。飼育する場合はコオロギやミルワームなどを与えることができます。人工餌を食べる個体もいますが、基本的には活き餌しか食べません。

・ニホントカゲはカルシウムやビタミンの不足を防ぐために、爬虫類用のカルシウム剤やマルチビタミン剤を添加する必要があります。


 分布

ニホントカゲは日本の本州西部(近畿)から大隅諸島にかけての西日本に分布します。東日本やロシア極東には姉妹種のヒガシニホントカゲが分布します。伊豆半島から伊豆諸島にかけては近縁のオカダトカゲが分布します。


 面白い雑学

・ニホントカゲは繁殖期になるとオス同士で争いますが、その際に頭部を差し出して相手が噛みつくという行為を交互に行います。これは相手の大きさや力を測っていると考えられています。

・ニホントカゲは夏季になると水中に潜っていたという事例もあります。これは暑さをしのぐためか、水中にいるエサを狙っているためかもしれません。

・ニホントカゲは釣り竿で釣ることができます。川エビ用などの短い釣り竿にテグスをつけ、先端にミルワームを結びます。目の前にミルワームを垂らすとあっさり食いついてくれます。