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うろおぼ映画日記

映画は【夢】と、ある人が言っていた。

ひととき観た【夢】・・。
時が経ってもしっかりと覚えていたり、おぼろげだったり。

うろ覚えでも、面白かった事だけはしっかりと覚えている!

そんなブログ。

世界の黒澤の痛快娯楽時代劇!

【七人の侍】もかなり面白いが、個人的にはまずはこちらをお勧めしたい。

ある宿場町。
仲違いをしたヤクザの親分と子分。
お互いに凶状持ち(前科持ち)の男達を集めて相手を潰そうとしている。そんな宿場町にある浪人がふらりと現れて、頭を使いヤクザ同士を闘わせて両方潰してやろうと画策する物語。

何と言ってもまずは主演三船敏郎の魅力!
ぶっきらぼうだが、人情がある浪人役を実に味わい深く存在感たっぷりに演じていて、キレがあり迫力ある殺陣シーンには眼を見張るものがある。

しかも、ただの格好良いヒーローと言うだけではなく、渋さの中にどこか飄々とした所もあり、人間的な主人公に仕上がっている。

三船敏郎扮する浪人、桑畑三十郎(偽名)を始め、キャラクターが皆個性的で良い意味で泥臭い。

三十郎の味方の飯屋の主人に東野英治郎。
独特のしゃがれ声が耳に心地良く、一度聞いたら忘れられない他に替えがきかない役者。

拳銃使いで三十郎の敵役の仲代達矢が、ニヒルでこれ又カッコ良し。三船敏郎の無骨さとは好対象の存在。

そして、腕っぷしは強いがオツムが弱いヤクザ役を加東大介が憎らしくも愛嬌たっぷりに演じている。

その他の役者陣も人間力がある役者が多く、画面がギュッとしまっている。

印象的なシーンは色々あるが、三船敏郎扮する浪人がやって来た宿場町が、かなり危険だという事を表現するシーンが見事!
余計な説明なしでこの宿場町がヤバい!と一目で分かる演出。さすが、黒澤明監督!

【風】も実に効果的に使っていて、その場の臨場感をグッと上げている。

ヤクザ同士の諍いの話しではあるが、喜劇要素もチラホラ。格好良さとの対比が面白く、緩急がしっかりと効いてます。
曲の作り方も、迫力ある曲から滑稽な曲、シリアスな曲等バラエティ豊か。

一概に時代劇と言っても黒澤明監督にかかると、一筋縄ではいかない時代劇になっていて、観るお客をとにかく楽しませる!!という熱い意気込みを感じる。

簡単明瞭!
面白くなかったら映画じゃない!
・・と、言う事ですな。

ラストシーン、とにかく粋。


ではでは又。