ついに…
最終回を迎えました…
思いついた時は、狂喜乱舞した私たちですが…
毎週決まった時間に更新する、というのは…
正直、けっこう大変でした。
他のおはなし書いてたりすると、切り替えがきかなかったりするし…
また新しい企画が出来たらやりたいです。
ドラマは終わりますが、「愛の劇場」はまだまだ続く…と思います。
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FLOWERS ★美男でぇ・・・すっ★ by yaoi
ドラマ「君がいた短い永遠」第9話ダイジェスト
キャスト
キム・スンウォン… カン・シヌ
チュ・ヒョンジュ… パク・シネ
チュ・ヨンジュ… オ・スンア
パク・テソン… ファン・ミニョプ
オム・ドンイル… チャ・テウン
カン・ヘナ… ユン・ウネ(特別出演)
テーマソング
「One Time」CNBLUE「FIRST STEP」より
第10話。
大学病院の屋上。ひとり空を眺めているスンウォン。
さっきまで霧のような雨が降っていて、地面を濡らしている。もしかしたら、と思って屋上に上がってきたのだが、日射しが出なくて…期待した虹は見えそうになかった。
「だめか…」
あきらめたようにため息をひとつついて…ポケットの中から…なくさないようにとチェーンに通したリングを出してみる。それはあの、ヒョンジュに送った虹色のリング。
目の前に掲げながら、語りかけるように話すスンウォン。
「ヒョンジュ…今日も見られなかったよ、虹…。なんでだろう、君がここにいた時はしょっちゅうみていたような気がするのに…」
リングを指でなでるようにしながら見つめる。
君と過ごした時は、ほんとうに短いのに…おれの心の中ではすべてのように感じる…。
ヒョンジュ…君と出会ったことで…おれは…生きる意味を見つけたんだ…。
胸ポケットのなかのPHSが小さく音を立てる。
「はい…。わかりました、すぐに行きます」
リングをまたポケットに入れて、スンウォンは歩き出す。
その後ろの空に…うっすらと小さな虹がでていたが、スンウォンが見ることはなかった。
それから2年。
カン・ヘナと結婚したオム・ドンイルは郊外のニュータウンに診療所を構えることになり、スンウォンもそこの医師となった。
場所の選定やスタッフ集め、機材の購入などヘナが陣頭指揮をとって勧める。
「いいわね~。いっそのこと看板をふたりの写真にしたらどう?」
すっかり若奥様風のヘナが言う。
「そうだな。この辺りは若いお母さんたちも多いから、スンウォンの顔に吸い寄せられて来るかもしれないしな」
ドンイルまで調子に乗って言う。
「いい加減にしろよ。美容外科ならともかく…」
「おお!美容外科ならOKって、結局自信あるんじゃん」
「そういう看板を見かけるってだけのことだよ」
なんて話を冗談でしていたのだが、診療所は連日子どもの患者がひっきりなしに来る。
どうやらおかあさんたちの情報網で「イケメンの先生のいる診療所」という評判が立ったらしい。大学病院に比べたら勤務が楽になる、なんて悠々と構えていたふたりは、子どもの急病で土日も呼び出される羽目になってしまった。
「診療所なんだから、休日は病院に行ってくださいって言えばいいじゃない」
ヘナは言うけれど…。
「気になる患者さんによそに行けとは言えないよ」
と、やさしいイケメン先生ふたりなのである。
診療所を開業した理由はもうひとつあった。ヒョンジュのためにヘナが起こした移植患者を支援するための基金。その事務所もこの診療所といっしょに開業し、ふたり仲良くとなり同士で仕事をするためだった。専門外ではあるが医師であるふたりがすぐそばにいてくれるのはヘナにとっても心強いことだ。そして…。
「ごめんなさい!おそくなりました!」
事務所に駆け込んできたのは…。
「ヒョンジュ。そんなにあわてなくても大丈夫よ」
「すみません、バスが…渋滞してて…」
大学生になったヒョンジュは基金の事務所でアルバイトをしている。
渡米して移植手術を受けたヒョンジュ。手術は成功したものの、回復が思わしくなく、結局帰国するまで半年かかった。
もしかしたら、もう帰れないかも、と覚悟した頃…。ヨンジュとヒョンジュの様子を見に来たテソンに声をかけられた。
「スンウォンに…なにかことづけること、ない?」
そのころはほとんど寝たきりでメールすらおぼつかない時期だった。ヒョンジュは思い立ってリングをテソンに預ける。
「これを…渡してください。わたしが戻れたら…新しいわたしに…生き直すわたしに…もう一度プレゼントしてくださいって」
テソンはリングを受け取り…帰国した空港からその足でスンウォンの元を訪ね…その言葉とリングを渡した。
リングを返されたことで、一瞬顔を曇らせたスンウォンだったが、ヒョンジュの言葉に彼女の強い意志を感じて…望みどおり、もう一度改めてこのリングを渡そうと、テソンから手渡されたリングを堅く握りしめた。
自分の足で歩いて帰国することができたヒョンジュだが、なかなかスンウォンに会うことができなかった。
ヒョンジュがアメリカにいる間にもヘナは基金の広報活動に精を出し、帰国早々ヒョンジュはその体験者として様々な取材を受けることになった。しかもヒョンジュとヨンジュがふたりきりの家族だということが、ドラマチックにとりあげられたドキュメントまで作られてしまい…一時期は自由に出歩くことさえままならなくなってしまった。
結局ふたりが会うことができたのは、ヒョンジュが診察のため訪れた大学病院の食堂だった。
「遅くなって…ごめんなさい」
「いいよ。ずっと見てたから…。TVでも見たし、新聞も…」
食堂の隅のテーブルで向かい合ってすわるふたり。正直なにを話せばいいのか分からないでいる。
ふと…うつむいたヒョンジュの顔からぽたぽたと雫が落ちる。
「や、やだ。なんで…」
スンウォンは立ちあがって、ヒョンジュの手を取った。
「行こう」
「え?」
夏真っ盛りの屋上。隅では洗濯ものが強めの風に吹かれてはためいている。
「…暑いね」
「うん…。だけど…風が気持ちいい。…漢江の公園みたい」
「ああ」
それは、初めてふたりで出かけた日のことだ。
「わたし…変わった?」
「ああ」
「そう…」
すこしうつむくヒョンジュ。
「帰国して…TVに出たりしたでしょ。…学校時代の先生や同級生にもあったりしたんだけど…。『別人みたい』って…。そんなにわたしのこと知ってたわけじゃないのに…」
「変わったよ。…すごく…きれいになった」
「え?」
当然と言えば当然なのだが…いまのヒョンジュは普通の若い女性として、普通に化粧もし、おしゃれもしている。ずっと黒いまっすぐな髪を後ろでたばねていた時と違って、今は少しウエーブをかけた髪を明るく染めている。
「生まれ変わった君に、返さなきゃいけないものがある」
スンウォンはポケットからリングと時計を出した。つけていたチェーンを外して、ヒョンジュの指に…左手の薬指に…
「あれ?」
はまらない…。
その状況にふたりは思わず笑い出す。
「ほら、変わったじゃない…。健康になった証拠だ」
もう一度チェーンに通し直して、ヒョンジュの首にかける。
「新しいのを買って。今度はペアで」
「うん…。そうだね、そうしよう」
それからスンウォンはヒョンジュの手を取って腕時計を乗せる。
「これは…」
「見て」
ヒョンジュは時計を目の前に持ってきてじっくりと眺める。
「あ…なおした…の?」
「分解清掃してもらった。なんだか有名なメーカーだっていわれたけど、よくわからなくて。ずっと使わせてもらってる。…あの日…。ジュワンから君の手術が始まったと連絡があって…。何時間も、それを握りしめていた。おれがそうしたからってどうってことないんだってこともわかるけど…。お姉さんから無事に終わったっていうメールが来るまで何もできなかった…。食事もしなかったし、眠れなかったし、TVはつけてたけど、なにをやってたかすら覚えてない。だけどそうやって、気持ちだけでも君のそばにいたいって思ったんだ…」
ヒョンジュは時計をスンウォンの手に握らせる。
「これからも…ずっと…そうして」
「うん…」
ようやく…スンウォンはヒョンジュを抱きしめる。
「会いたかった…ずっと…」
「わたしも…」
それから2年。ヒョンジュが大学に入ったり、スンウォンがドンイルと診療所を始めたりといろいろ変化があって…。ヨンジュとテソンが結婚したこともあって、ヒョンジュは一人暮らしをはじめ…。
ヘナには「めんどくさいわね。一緒に住んじゃいなさいよ!」と言われたものの、学生の身でそれはちょっと気が引ける、というヒョンジュの意見を尊重した。
基金の事務所といってもそれほど忙しいわけではなく、問い合わせの電話やメールの応対をしたり、たまにイベントを主催したり、講演会に呼ばれたり、というのが主な仕事だ。
大学でも新しい友人ができ、生き生きと過ごすヒョンジュを見て
「ヒョンジュちゃん、きれいになったよな~。ぼやぼやしてるとかっさらわれるぞ」
ドンイルにいわれて、スンウォンはちょっとドキッとした。
思い出の漢江の公園は、お決まりのデートコースになった。暑い夏の日はもちろん、噴水にふたがされてしまう冬にも出かけて行った。
そして今日も、ふたりは手をつないで公園を歩く。
「ねえ、ヒョンジュ。ちょっと相談なんだけど」
「なあに?」
「うん…。うちの患者さんのおばあさんなんだけど、犬を飼ってたんだけど…。今度ホームにはいることになってね…。その犬の里親を探してるんだ」
その言葉にヒョンジュは吹き出す。
「オッパの診療所は犬の里親探しまでするの?」
「うん…。っていうか気になるじゃない。相談されちゃったら」
「犬、かあ…。いいな~、でもわたしはアパートだし…」
「それで、提案なんだけど」
「うん」
「小さな庭付きの家を借りようかと思って」
「?オッパがですか?…その犬オッパが?」
「うん、どうだろう…。よさそうなところはもう見つけてあるんだ。診療所から歩いて行けるところにあるんだけど。それで…ひとりで住むにはちょっと広いんだな、その家」
「?」
「一緒に、住もうよ。犬も一緒だけど」
「えっ?」
突然の申し出に固まってしまったヒョンジュ。スンウォンはちょっと照れくさそうにヒョンジュを見降ろす。
午後の公園。ストリートミュージシャンが奏でる音楽がふたりを包む。
「考えておいて」
ヒョンジュが返事に困っているのを見てスンウォンは言葉を切る。そして手を引いてひとりのミュージシャンの前に立った。
キーボードを前に、少しソウルフルなR&Bを歌う若い男だった。
「リクエスト、いい?」
「どうぞ」
「じゃあ…」
「「Over the rainbow」」
ふたりが同時に言ったのに、ちょっと驚いた顔をしたが、にっこり笑って歌い始めた。
「Somewhere over the rainbow Way up high
There's land that I heard of Once in a Lullaby
Somewhere over the rainbow Sky are blue
And the dreams that you dare to dream Really do come true…」
ひぐらしの声が響く夕方。スンウォンが坂道を歩いて上がってくる。
「オッパ~!おかえりなさ~い!」
坂の上で手を振っているのは…ヒョンジュと、ふたりの愛犬になったレトリバー。
手を振り返すと、犬がスンウォンを見つけて走りだそうとする。
大きな犬の力に負けてしまって、リードを放してしまうヒョンジュ。
「きゃあ!ジョリー、待って~!」
…ゲスト出演…
公園のミュージシャン… コ・ミナム(A.N.JELL)
ジョリー… ジョリー(A.N.JELL宿舎より)
~完~
シヌ「A.N.JELLのカン・シヌです」
シネ「パク・シネです」
シヌ「ぼくたちのドラマ、『君がいた短い永遠』。無事最終回を迎えることができました」
シネ「たくさんの応援、ありがとうございました」
シヌ「みなさんの応援の甲斐あって、今度OSTシークレットライブを行うことになりました。」
シネ「8月5日 午後7時から。場所はご招待するかたに直接お知らせします」
シヌ「残念ながら小さい会場なので、たくさんの方をご招待することはできませんが…」
シネ「ぜひ、応募してくださいね」
シヌ・シネ「お待ちしています」
…ってことで…
OSTシークレットライブもやります。
当然、CNBLUEは出るよね。
またこんなことをして墓穴を掘ってる気もします…
ドラマの感想、是非聞かせてくださいね~。


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思いついた時は、狂喜乱舞した私たちですが…
毎週決まった時間に更新する、というのは…
正直、けっこう大変でした。
他のおはなし書いてたりすると、切り替えがきかなかったりするし…
また新しい企画が出来たらやりたいです。
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キャスト
キム・スンウォン… カン・シヌ
チュ・ヒョンジュ… パク・シネ
チュ・ヨンジュ… オ・スンア
パク・テソン… ファン・ミニョプ
オム・ドンイル… チャ・テウン
カン・ヘナ… ユン・ウネ(特別出演)
テーマソング
「One Time」CNBLUE「FIRST STEP」より
第10話。
大学病院の屋上。ひとり空を眺めているスンウォン。
さっきまで霧のような雨が降っていて、地面を濡らしている。もしかしたら、と思って屋上に上がってきたのだが、日射しが出なくて…期待した虹は見えそうになかった。
「だめか…」
あきらめたようにため息をひとつついて…ポケットの中から…なくさないようにとチェーンに通したリングを出してみる。それはあの、ヒョンジュに送った虹色のリング。
目の前に掲げながら、語りかけるように話すスンウォン。
「ヒョンジュ…今日も見られなかったよ、虹…。なんでだろう、君がここにいた時はしょっちゅうみていたような気がするのに…」
リングを指でなでるようにしながら見つめる。
君と過ごした時は、ほんとうに短いのに…おれの心の中ではすべてのように感じる…。
ヒョンジュ…君と出会ったことで…おれは…生きる意味を見つけたんだ…。
胸ポケットのなかのPHSが小さく音を立てる。
「はい…。わかりました、すぐに行きます」
リングをまたポケットに入れて、スンウォンは歩き出す。
その後ろの空に…うっすらと小さな虹がでていたが、スンウォンが見ることはなかった。
それから2年。
カン・ヘナと結婚したオム・ドンイルは郊外のニュータウンに診療所を構えることになり、スンウォンもそこの医師となった。
場所の選定やスタッフ集め、機材の購入などヘナが陣頭指揮をとって勧める。
「いいわね~。いっそのこと看板をふたりの写真にしたらどう?」
すっかり若奥様風のヘナが言う。
「そうだな。この辺りは若いお母さんたちも多いから、スンウォンの顔に吸い寄せられて来るかもしれないしな」
ドンイルまで調子に乗って言う。
「いい加減にしろよ。美容外科ならともかく…」
「おお!美容外科ならOKって、結局自信あるんじゃん」
「そういう看板を見かけるってだけのことだよ」
なんて話を冗談でしていたのだが、診療所は連日子どもの患者がひっきりなしに来る。
どうやらおかあさんたちの情報網で「イケメンの先生のいる診療所」という評判が立ったらしい。大学病院に比べたら勤務が楽になる、なんて悠々と構えていたふたりは、子どもの急病で土日も呼び出される羽目になってしまった。
「診療所なんだから、休日は病院に行ってくださいって言えばいいじゃない」
ヘナは言うけれど…。
「気になる患者さんによそに行けとは言えないよ」
と、やさしいイケメン先生ふたりなのである。
診療所を開業した理由はもうひとつあった。ヒョンジュのためにヘナが起こした移植患者を支援するための基金。その事務所もこの診療所といっしょに開業し、ふたり仲良くとなり同士で仕事をするためだった。専門外ではあるが医師であるふたりがすぐそばにいてくれるのはヘナにとっても心強いことだ。そして…。
「ごめんなさい!おそくなりました!」
事務所に駆け込んできたのは…。
「ヒョンジュ。そんなにあわてなくても大丈夫よ」
「すみません、バスが…渋滞してて…」
大学生になったヒョンジュは基金の事務所でアルバイトをしている。
渡米して移植手術を受けたヒョンジュ。手術は成功したものの、回復が思わしくなく、結局帰国するまで半年かかった。
もしかしたら、もう帰れないかも、と覚悟した頃…。ヨンジュとヒョンジュの様子を見に来たテソンに声をかけられた。
「スンウォンに…なにかことづけること、ない?」
そのころはほとんど寝たきりでメールすらおぼつかない時期だった。ヒョンジュは思い立ってリングをテソンに預ける。
「これを…渡してください。わたしが戻れたら…新しいわたしに…生き直すわたしに…もう一度プレゼントしてくださいって」
テソンはリングを受け取り…帰国した空港からその足でスンウォンの元を訪ね…その言葉とリングを渡した。
リングを返されたことで、一瞬顔を曇らせたスンウォンだったが、ヒョンジュの言葉に彼女の強い意志を感じて…望みどおり、もう一度改めてこのリングを渡そうと、テソンから手渡されたリングを堅く握りしめた。
自分の足で歩いて帰国することができたヒョンジュだが、なかなかスンウォンに会うことができなかった。
ヒョンジュがアメリカにいる間にもヘナは基金の広報活動に精を出し、帰国早々ヒョンジュはその体験者として様々な取材を受けることになった。しかもヒョンジュとヨンジュがふたりきりの家族だということが、ドラマチックにとりあげられたドキュメントまで作られてしまい…一時期は自由に出歩くことさえままならなくなってしまった。
結局ふたりが会うことができたのは、ヒョンジュが診察のため訪れた大学病院の食堂だった。
「遅くなって…ごめんなさい」
「いいよ。ずっと見てたから…。TVでも見たし、新聞も…」
食堂の隅のテーブルで向かい合ってすわるふたり。正直なにを話せばいいのか分からないでいる。
ふと…うつむいたヒョンジュの顔からぽたぽたと雫が落ちる。
「や、やだ。なんで…」
スンウォンは立ちあがって、ヒョンジュの手を取った。
「行こう」
「え?」
夏真っ盛りの屋上。隅では洗濯ものが強めの風に吹かれてはためいている。
「…暑いね」
「うん…。だけど…風が気持ちいい。…漢江の公園みたい」
「ああ」
それは、初めてふたりで出かけた日のことだ。
「わたし…変わった?」
「ああ」
「そう…」
すこしうつむくヒョンジュ。
「帰国して…TVに出たりしたでしょ。…学校時代の先生や同級生にもあったりしたんだけど…。『別人みたい』って…。そんなにわたしのこと知ってたわけじゃないのに…」
「変わったよ。…すごく…きれいになった」
「え?」
当然と言えば当然なのだが…いまのヒョンジュは普通の若い女性として、普通に化粧もし、おしゃれもしている。ずっと黒いまっすぐな髪を後ろでたばねていた時と違って、今は少しウエーブをかけた髪を明るく染めている。
「生まれ変わった君に、返さなきゃいけないものがある」
スンウォンはポケットからリングと時計を出した。つけていたチェーンを外して、ヒョンジュの指に…左手の薬指に…
「あれ?」
はまらない…。
その状況にふたりは思わず笑い出す。
「ほら、変わったじゃない…。健康になった証拠だ」
もう一度チェーンに通し直して、ヒョンジュの首にかける。
「新しいのを買って。今度はペアで」
「うん…。そうだね、そうしよう」
それからスンウォンはヒョンジュの手を取って腕時計を乗せる。
「これは…」
「見て」
ヒョンジュは時計を目の前に持ってきてじっくりと眺める。
「あ…なおした…の?」
「分解清掃してもらった。なんだか有名なメーカーだっていわれたけど、よくわからなくて。ずっと使わせてもらってる。…あの日…。ジュワンから君の手術が始まったと連絡があって…。何時間も、それを握りしめていた。おれがそうしたからってどうってことないんだってこともわかるけど…。お姉さんから無事に終わったっていうメールが来るまで何もできなかった…。食事もしなかったし、眠れなかったし、TVはつけてたけど、なにをやってたかすら覚えてない。だけどそうやって、気持ちだけでも君のそばにいたいって思ったんだ…」
ヒョンジュは時計をスンウォンの手に握らせる。
「これからも…ずっと…そうして」
「うん…」
ようやく…スンウォンはヒョンジュを抱きしめる。
「会いたかった…ずっと…」
「わたしも…」
それから2年。ヒョンジュが大学に入ったり、スンウォンがドンイルと診療所を始めたりといろいろ変化があって…。ヨンジュとテソンが結婚したこともあって、ヒョンジュは一人暮らしをはじめ…。
ヘナには「めんどくさいわね。一緒に住んじゃいなさいよ!」と言われたものの、学生の身でそれはちょっと気が引ける、というヒョンジュの意見を尊重した。
基金の事務所といってもそれほど忙しいわけではなく、問い合わせの電話やメールの応対をしたり、たまにイベントを主催したり、講演会に呼ばれたり、というのが主な仕事だ。
大学でも新しい友人ができ、生き生きと過ごすヒョンジュを見て
「ヒョンジュちゃん、きれいになったよな~。ぼやぼやしてるとかっさらわれるぞ」
ドンイルにいわれて、スンウォンはちょっとドキッとした。
思い出の漢江の公園は、お決まりのデートコースになった。暑い夏の日はもちろん、噴水にふたがされてしまう冬にも出かけて行った。
そして今日も、ふたりは手をつないで公園を歩く。
「ねえ、ヒョンジュ。ちょっと相談なんだけど」
「なあに?」
「うん…。うちの患者さんのおばあさんなんだけど、犬を飼ってたんだけど…。今度ホームにはいることになってね…。その犬の里親を探してるんだ」
その言葉にヒョンジュは吹き出す。
「オッパの診療所は犬の里親探しまでするの?」
「うん…。っていうか気になるじゃない。相談されちゃったら」
「犬、かあ…。いいな~、でもわたしはアパートだし…」
「それで、提案なんだけど」
「うん」
「小さな庭付きの家を借りようかと思って」
「?オッパがですか?…その犬オッパが?」
「うん、どうだろう…。よさそうなところはもう見つけてあるんだ。診療所から歩いて行けるところにあるんだけど。それで…ひとりで住むにはちょっと広いんだな、その家」
「?」
「一緒に、住もうよ。犬も一緒だけど」
「えっ?」
突然の申し出に固まってしまったヒョンジュ。スンウォンはちょっと照れくさそうにヒョンジュを見降ろす。
午後の公園。ストリートミュージシャンが奏でる音楽がふたりを包む。
「考えておいて」
ヒョンジュが返事に困っているのを見てスンウォンは言葉を切る。そして手を引いてひとりのミュージシャンの前に立った。
キーボードを前に、少しソウルフルなR&Bを歌う若い男だった。
「リクエスト、いい?」
「どうぞ」
「じゃあ…」
「「Over the rainbow」」
ふたりが同時に言ったのに、ちょっと驚いた顔をしたが、にっこり笑って歌い始めた。
「Somewhere over the rainbow Way up high
There's land that I heard of Once in a Lullaby
Somewhere over the rainbow Sky are blue
And the dreams that you dare to dream Really do come true…」
ひぐらしの声が響く夕方。スンウォンが坂道を歩いて上がってくる。
「オッパ~!おかえりなさ~い!」
坂の上で手を振っているのは…ヒョンジュと、ふたりの愛犬になったレトリバー。
手を振り返すと、犬がスンウォンを見つけて走りだそうとする。
大きな犬の力に負けてしまって、リードを放してしまうヒョンジュ。
「きゃあ!ジョリー、待って~!」
…ゲスト出演…
公園のミュージシャン… コ・ミナム(A.N.JELL)
ジョリー… ジョリー(A.N.JELL宿舎より)
~完~
シヌ「A.N.JELLのカン・シヌです」
シネ「パク・シネです」
シヌ「ぼくたちのドラマ、『君がいた短い永遠』。無事最終回を迎えることができました」
シネ「たくさんの応援、ありがとうございました」
シヌ「みなさんの応援の甲斐あって、今度OSTシークレットライブを行うことになりました。」
シネ「8月5日 午後7時から。場所はご招待するかたに直接お知らせします」
シヌ「残念ながら小さい会場なので、たくさんの方をご招待することはできませんが…」
シネ「ぜひ、応募してくださいね」
シヌ・シネ「お待ちしています」
…ってことで…
OSTシークレットライブもやります。
当然、CNBLUEは出るよね。
またこんなことをして墓穴を掘ってる気もします…
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