※にほんブログ村ランキング参加中です！１日１回、皆様の温かいポチをお願いします！
中小企業診断士で売れプロ11期生の西川良祐（ニシカワリョウスケ）です。 今月初め、所属する診断士協会支部が主催する企業訪問ツアーに参加しました。
今月のブログは、その際に感じたことを率直に書きたいと思います。
10月の天気の良い土曜日の早朝に川越駅に集合、そこから20名ほどの参加者全員でバスに乗り、着いたのは醤油の老舗企業の本社（しょうゆパークとして顧客に開放）でした。最初にその企業（B社とする）の会議室に集まり、社長自らが用意されたプレゼンを受けました。その時に、社長より様々なお話を聴きましたが、次の三点が私の記憶に印象的に残りました。
- 国内醤油製造蔵元が全盛期の二割程度に減る、産業が衰退する中で社長に就任され、寛政元年創業で二 百年以上の歴史がある蔵元を継承、国産大豆を原料に自家製の大きな木桶で作る伝統製法にこだわり、 値段が高くとも手間をかけた製法と高品質な商品による差別化戦略に、会社の命運を賭けたこと。
- 会社の根っこである経営理念・経営計画をとことん考えて、醤油づくりを通じて何を実現したいのかを明文化したことで従業員の心が結束、モノからコトへの消費トレンドの変化の中で、消費者に原料の大豆づくりを実体験してもらうことや製造工程を見せて納得してもらう等の新たな取り組みでB社の理念に共鳴するファンの人たちを多く作ってきたこと。
- 組織人事面では、価値観を共有できて情熱と才能あるＮｏ２を部門責任者に抜擢、思い切って部門のオペレーションを任せたことで事業が大きく伸びたこと。また製造工場(しょうゆパーク）に見学に来る顧客への製品説明を製造担当者にさせて、作った人が説明することでB社の製造へのこだわりがビンビン消費者に伝わるようになったこと。
以上、多様なB社の歴史の中で、社長はあくまでも自分らしく泥臭く超前向きに逆風を浮力にすると話されていたが、熱い想いが十分に伝わってきた。
そして、その話を聴いていた私は以下の三つのことを感じました。
- 社長のお話の中に診断士の組織・人事やマーケ理論が具体的に多く活用されていることから診断士試験で勉強してきた知識がリアルな経営の現場で確実に活用できるということ。
- 一方で机上の理論だけではなく、企業の実態を見たり、社長のお話を聴いたり、商品を試食する等の五感で企業を感じることによって、更に適切な診断や助言を行える可能性が広がるであろうこと。
- 熱くそして孤独な経営者に伴走して戦略を考え、ともに歩くことこそ診断士としての役割であると改めて感じて、診断士になれた幸せと大きな責任を実感したこと。
いよいよ体温が上がってきました。
今月は楽しみな売れプロ合宿です。熱い心で臨みます！！
※にほんブログ村ランキング参加中です！１日１回、皆様の温かいポチをお願いします！