何だか、気になるタイトル・・・
読んでみると2人での会話がほぼなのですが、屋敷の謎を解いて行くと言う感じで面白かった
あと、虐待は経験とか遺伝的なものなのかとも、気になりましたね
※ネタバレ有り
「むかし僕が死んだ家」 東野圭吾
昔の彼女から、お願いがあると連絡が来た。
彼女とは、高校2年から大学4年まで付き合った。
彼女は結婚していて、専業主婦で子供もいる。
どんなお願いかと思ったら、この前父親がなくなり、ある鍵と地図が出てきたとのこと。
子供の頃、よく父親は釣りに行ってくると言って魚を持って帰らなかったり、ちょいちょい家を出ていたという。
浮気も疑ってみたが、そんなんじゃないと思うと言う。
一緒にこの家の場所まで行って欲しいと頼まれ、旦那と行けば良いじゃないかと言ったが旦那は海外赴任していていないらしい。
下心がないわけではなかったが、この地図が描かれた場所まで一緒に行くことにした。
そこには、別荘があった。
扉は閉まっていたので、裏の入口から入ることが出来た。
鍵は、裏の入口の物だった。
扉は、内側から施錠されて外からは入れなくなっていた。
家の中には家電製品等はなく、電気も水も通ってなかった。
彼女は、小学生になるまでの記憶が全くないと言う。
それについて、悩んでいた。
そして、自分が子供を虐待してしまうことと、何か関係あるんじゃないかと思った。
自分の記憶が戻れば、なぜ子供が虐待してしまうのか分かるんじゃないかと・・・
子供は、現在義両親が育てている。
家の中には、不審な点が色々あった。
出しっぱなしのコーヒーカップに、子供の勉強机にはやりかけのノート等。
まるで、夜逃げでもしたように色々な物が中途半端な状態で置かれていた。
そして、時計が全部同じ時間に止まってるのだ。
そして、不自然なところに十字架が飾ってあったり・・・
そこで、子供の部屋にあった日記帳や、親の物と思われる手紙を読んでみた。
この家は随分前から人が住んでいないようなのに、2、3年前まで誰かが掃除して綺麗にしていた形跡がある。
何か、違和感を感じる・・・
子供の日記や親の手紙を読んでこの家の謎を解いて行くって、何だかドキドキね
しかも、不自然な点が多すぎる家・・・
この家は、一体なんなのか
この家で、一体何が起こったのか・・・
毎度ながら、全然予想がつきませんでした
伏線がたくさんあるのに、サラッと読み流してしまう
小さい頃の記憶がなくても、小さい頃虐待されたら自分も子供に虐待してしまうものかしら
やっぱり心のどこかで、自分でも知らないうちに傷が残ってるのかしらね
不審な点が多すぎてそれも怖いなと思ったけど、真実に辿り着くともっと恐ろしい結末が待ち受けてた・・・
こう言うことがあると、最初から怖い家だと思ったけどなんかいわくつきの家に思えてくるね
大人になっても、子供の頃どうやって育ったかによって、どんな大人になるかが決まってくると思うんだよね。
自己肯定感なんて、まさに子供の頃から培うものだし。
そう思うと、特に子供の頃の子育ては優しく愛情持って育てなきゃなと思った