最後の晩ごはんシリーズです
薄いので、サクッと読めます
皆良い人達なので、ほっこりした気持ちで読めます
あと、主人公がやる気に満ちてるので、読むとこちらもやる気が出ますね
今回は、どんなお話なのか・・・
※ネタバレ有り
「最後の晩ごはん 後輩とあんかけ焼きそば」 椹野道流
顔色が悪い海里のミュージカル時代の後輩李英。
李英はミュージカルの事務所が決まり、今度東京に引っ越すと言うことだった。
李英のお祝いをしようと、この店でお祝い会をすることにした。
が、礼儀正しい時間を守る李英が、いつまで経ってもこない。
この間は体調が悪そうだったし、不安になる海里。
李英の上司から李英の新しい住所を聞き出し、駆けつける海里。
そこには、ベッドにぐったりとなっている李英が・・・
呼びかけても返事がなく、救急車で運ばれた。
李英は、心臓を悪くしていた。
子供の頃心臓に影があると言われていたが、問題ないと言われ、親達も安心していたようだ。
が、最近歯の治療をした時に菌が入り込み、その菌が心臓に行って悪化してしまったようだ。
生きるか死ぬか分からないし、もし生きれたとしても日常生活は問題ないがミュージカルの様な激しい運動をするような仕事は出来ないとのこと。
李英は、ずっと脇目も振らずずっとミュージカルの稽古や勉強励んでいた。
そして、これから東京で輝こうと言う時に、こんなことになるなんて・・・
李英の今までの努力を思うと、海里はショックでならなかった。
泣き続ける海里の前に、李英の半透明な姿が現れて・・・
今までその仕事を目的に色んなことを我慢したりそのことだけに集中して生きてきたのに、それが病気で全部努力が水の泡になるって、悲しいよね
やりきれないよ
なりたかったものに慣れずに、悲しむ李英。
海里も芸能人時代、酔いまくった女優を介抱して家まで送っていったら、女優の家に行って襲ったと言う嘘のスキャンダルを流された。
女優の事務所は大きく海里の事務所は小さかったため、事実を伝えるより女優のイメージを壊さないために海里を追放する形にしたのだ。
今人気の女優が泥酔状態等、イメージが悪いからと・・・
海里は夢であった芸能人生活を、女優を救ったために追放された。
なので、李英の気持ちも分かると言ったが、李英は海里には自分の気持は分からないと言われてしまう。
海里は芸能人になりたいあまり、料理のコーナーでフードコーディネーターがすでに作った物を自分が作ったかの様に見せて、決め台詞の「ディッシー」と言う言葉で人気になって行った。
海里は顔が良かったので、そう言うオファーも来たのだ。
芸能人を追放されてからも、夏神さんの定食屋でお世話になっている。
が、李英は華が咲くことはなくても、ミュージカル一筋で一生懸命頑張ってきて、今華を咲かせようと言うところで命に関わる病気になってしまった。
李英に自分の気持ちは分からないと言われた海里だが、海里は李英を放っておくことが出来なかった。
ミュージカル時代、顔で主役のライバル役に選ばれた海里だが、周りのベテランから凄く僻まれた。
そんな時、いつも近くで尊敬の眼差しを向けて応援してくれたのが、李英だった。
李英は、素直で優しかった。
同期なのに、海里の方が年上と言うだけで、先輩と行って慕ってくれた。
芸能人を追放されて定食屋になってからも、ずっと先輩と言って慕い続けてくれた。
そんな李英を、放っておくことは出来なかった。
素敵な先輩や後輩を持つって、良いですね
辛い状況の時に支えてくれるのが、真の友達ですね
海里も李英も、どちらも優しくて素敵な人だなと思った
そして、今後李英はどうなってしまうのか・・・
図書館で、次の巻の順番待ちです