第19回「安倍政権は使い捨ての泥舟!?~小泉前首相がチルドレン相手に衝撃発言」 | ズバズバ勝手に裏読み!最新ニュース裏のウラ           就活時事問題対策にもぴったり

第19回「安倍政権は使い捨ての泥舟!?~小泉前首相がチルドレン相手に衝撃発言」

   

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 新人議員の育成を目的にした自民党の「日本夢づくり道場」

の「道場開き」が7日、東京・永田町の党本部で行われ、小泉

純一郎前首相(64)が「政治家は使い捨ての覚悟を持つべき」

と発言。郵政造反組の復党問題で揺れる「小泉チルドレン」に

“親離れ”を説いた。

 この日、約50人の議員の前で、「道場最高顧問」に就任した

小泉氏は「政治家は使い捨てにされることを嫌がってはいけな

い。首相も使い捨て。甘えちゃいけない」と断言。復党問題を意

識してか「邪魔する人がたくさんいる。敵はあまただが、志を持

って頑張ってほしい」と続けた。

 昨年の衆院選で郵政民営化反対の「造反組」を落選に追い込

むため、小泉氏自身が送り込んだ元「刺客」たちにゲキを飛ばし

た形。しかし、現在、党内で「造反組」の復党容認論が高まりつつ

ある微妙な時期だけに、チルドレンたちも“生みの親”による「使

い捨て」発言にドッキリだ。

 佐藤ゆかり議員は「含蓄のあるお言葉でした」と大人の受け答

えだったが、杉村太蔵議員は「ショック? そりゃそうですよ。使

い捨てされないように頑張るだけ」と苦笑い。井脇ノブ子議員は

「仕方ないのは分かるけど、やっぱり、小泉さんの言葉は冷たい

な~と感じた」と肩を落としていた。

 

 


 

このニュースを取り上げている報道機関の多くは以下のような

伝え方をしている。「これまでは郵政造反離党組の復党に反対

姿勢だった小泉前首相が、造反組の復党に歩み寄りを見せた」

 

確かに今回の「使い捨て」発言はそのように読むのが普通だろう。

しかし政治家の発言だけはそのまま表面的に受け取ると本来の

意図を見誤ることになる・・・というのが鉄則だ。どこかの密談でも

ない限り、誰かに聞かれている前提の発言は、深い意図が隠され

ているのだ。

 

こういう鉄則に従ってこの発言を再度読み返してみると、まったく

別の見え方になる。いわゆるチルドレンたちを目の前にして小泉

前首相が語った・・・ということは、この発言は目の前のチルドレン

に向けたものではないということだ。わかりやすく言えば、有力政

治家が報道陣に公開している地元遊説会で発言する内容は、け

っして目の前の地元有権者たちに聞かせることが主目的ではなく、

報道によってその発言が全国に広がることを意図していることと

同じなのだ。

  

チルドレンと呼ばれる当選1期目の議員たちには、多少の注目度

は残っているとはいえ、ほぼ影響力はないと言っていい。地元で

の権威があるわけでもなく、政界・財界への発言力があるわけで

もなく、子分をたくさん引き連れているわけでもない。自民党議席

を持っていることだけが彼らの存在価値であり、それ以上の期待

はまったくされていないと言っていいだろう。つまり、利に敏い政治

家の典型とも言うべき小泉前首相が、わざわざ親切にチルドレン

相手に現実的なアドバイスをした・・・とはとても考えられない。

 

では誰に向けて放った発言なのか・・・?

 

もう一度彼の発言を読み返してみよう。

「政治家は使い捨てにされることを嫌がってはいけない。首相も使

い捨て。甘えちゃいけない。邪魔する人がたくさんいる。敵はあまた

だが、志を持って頑張ってほしい」

 

敏感な読者ならば既にお気づきだろう。「使い捨て」にされる存在

だと強調されているのは、実は総理大臣のことなのだ。つまりは

「安倍首相は使い捨て」だと言っているのだ。

 

安倍首相はいかにも小泉前首相の後継者のように言われているが、

実際はまったくそうではない。単に国民的人気が高い安倍晋三とい

う政治家を、小泉前首相は利用しただけに過ぎない。もしも安倍晋三

が首相に就任していなかったら・・・?今は姿を見せない福田元官房

長官や津島派など守旧派の人物が首相になり、小泉前首相の立場

は一気に弱くなったはず。だから彼にとって安倍晋三を自分の後任

に据えることが必須だったのだ。

 

しかし自分よりも10歳以上若い首相がこれ以上のさばるのは、小泉

本人にとっても困る話。適当なところで失脚してもらうのが一番良い

と考えているのだ。

 

安倍首相は政策的実績もなく、特に強い得意分野があるわけではな

い。政治経験も浅いため党内基盤も脆弱だ。しかし彼がなぜ人気を

保っているか・・・これは唯一「対北朝鮮強硬政策」のおかげでしか

ないのだ。その人気が消えないうちに来年の参議院選挙を戦うこと、

これが安倍首相に課せられた任務。それ以外に期待されていること

はないのだ。

 

事実、自民党内でも閣内でもけっして安倍首相はリーダーシップを

発揮しているとは言い難い。それぞれが勝手なことを言っている状況

だ。それだけ周囲には舐められていると考えるのが普通。

 

既に自民党内では次の政権に向けてもろもろの動きが始まっている。

先の選挙で惜敗した麻生、谷垣両氏は水面下で様々な工作を始めて

いる。小泉前首相もその動きを認めているふしがある。

 

安倍首相は来年の選挙まで。それまでは北朝鮮問題を煽って自民党

人気をキープし、さらには郵政問題離党組を復党させる。その目的を

果たしたら「はいさようなら」。そういう意味での「使い捨て」だと言って

いるのだ。そして、「使い捨ての首相の間にやれることは全部やってし

まえ」と自民党内に向けて強く発信しているのだ。

 

あれほど蜜月関係だと思われた小泉前首相と安倍首相が、ここ最近

微妙な距離感を保っているのはそういうわけである。

 

使い捨てにされる政治家はチルドレン、安倍首相だけではない。武部

前幹事長、青木参議院会長・・・その他今回要職に就いている政治家

はその危険性を背負っていると考えるべき。そうなると要職から外れて

いる谷垣陣営は無傷で残ることになる。さらに復党した場合の野田聖子、

平沼赳夫も無傷。勝手気ままに動いている中川昭一政調会長、麻生

外務大臣も軽傷。福田元官房長官に至っては新品同様。そういえば

与謝野自民党税調会長も辞任して逃げたばかり。

 

泥舟からそろそろみんなが逃げ出す頃・・・小泉前首相はそんな合図

を出したのではないか・・・裏読み男はそう考えるのである。

こんなこと・・・絶対に本業じゃ言えない、書けないのである。

 

 

 

 
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