「子ども虐待と脳科学」からみた~幼少期に望ましい接し方~ | 心と才能を豊かにする

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EQWEL(イクウェル)チャイルドアカデミー
新未来教育科学研究所の研究員による
『人間の可能性を追求する「未来型教育」の研究記』


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EQWEL(イクウェル)チャイルドアカデミーの浦谷です。

 

12月初旬に広島へ。

 

 

広島大学における「日本情動学会大会」に参加してきました。

 

 

音楽や笑いヨガ、香りや禅、家庭における情動教育など、あらゆる分野より情動(=感情)にかかわる研究発表がありました。

 

中でも興味深かったのは2日目のシンポジウム。

 

 

広島大学の広仁会館における

 

 

福井大学の友田明美教授(子どものこころの発達研究センター)による「子ども虐待と脳科学」と題した講演です。

 

友田先生は子どもの虐待研究における日本の第一人者で、新聞やTVなどでもよく取り上げられ、全国各地で講演をされている御方です。

 

日本では昨今、成人の4人に1人が虐待を受けた経験があるといわれており、友田先生は小児期にそういったマルトリーメント(不適切な養育)の経験があると、脳に傷ができ、将来にわたって影響を与えることを明らかにしました。

 

 

例えば、暴言虐待を受けると「聴覚野が変形」し、性的虐待や両親の家庭内暴力(DV)を目撃すると「視覚野が縮小」し、厳格な体罰を受けると「前頭葉が縮小」することがわかっています。

 

この脳(心)の傷が元となって、心の病や記憶力の低下などが引き起こされます。

もし、適切な治療が施されないと、将来的にうつ病発症や自殺行為を招いたり、薬物やアルコール依存、様々な犯罪の加害者・被害者になったりすることもあるのだそうです。

 

虐待というと「自分には関係がない」と思われるかもしれませんが、マルトリーメント(不適切な養育)となると、身近な話になる人は増えると思います。

 

例えば、体罰は百害あって一利なしで、体罰をすると、子どもは感情や気分をコントロールできなくなり、将来、犯罪を抑止できなくなる可能性があります。

 

また、DVを目撃すると、IQ・記憶力・学力が低下し、問題行動が増えます。

 

さらに、しつけと称して怒鳴ったり、キツく叱ったりして、怒号や罵声をかけ続けると、体罰やDV目撃よりも子どもの脳に悪影響を与えるとのこと。

まさに耳が痛い話です…。

 

そこまで酷いことはしていないとしても、最近増えているスマホ育児とも呼ばれる「ながら育児」は一種のネグレクト(無視)で、それが続くと、脳梁の容積が小さくなり、将来、集団行動ができず、暴力的になることがわかっています。

 

このような事実を積み上げていくと、幼少期の接し方がいかに重要かがわかりますが、例え脳に傷ができても、しっかりと治療を施せば回復して治っていく、というのが友田先生からの福音でした。

 

そのときに大切なのが、「親のほめ育て」です。

 

子どものみならず、親もほめて育てることが早期回復の大きなカギを握っています。

 

また、共同養育者が多いほど、脳の実行機能が発達し、感情コントロールの脳内ネットワークが発達する可能性があるとのこと。

 

それと、マインドフルネス(≒呼吸法・イメージトレーニングなど)も効果があるそうです。

 

私たちの教室は、先生が共同養育者となり、親子へのほめ言葉が多く、取り組みとして、呼吸法やイメージトレーニングも取り入れています。

ということは、上記3つの項目を満たしているので、脳の発達には効果が高いと考えられます。

 

 

講演終了後に友田先生に挨拶しましたが、友田先生は現在弊社に研究協力をしてくださっている兵庫教育大学の松村京子教授と親しくされていて、松村先生のことを「幼少教育の神」と賞賛されていました。

 

そんなすごい先生に研究協力していただいているとは、とても有難いことだと思いつつ、

 

 

広島焼きで舌鼓を打ってから帰途についた、学びと実りの多い学会参加となりました。(浦谷 裕樹)

 

※ 来年も各地で勉強会を開催する予定です。

1月は14日の稲毛(千葉県)をはじめ、20日・25日・30日に布施(大阪府)、27日に奈良市、28日に高松(香川県)、31日に茨木市(大阪府)を予定しています。

詳しくは近隣の教室へお問い合わせください。

 

【参考】 EQWELチャイルドアカデミー イベント&講演会

https://www.eqwel.jp/kouenkai/

 

※ 新著『子どもの未来が輝く「EQ力」』も好評発売中です!!

https://www.eqwel.jp/30th/book.html

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