江戸川乱歩

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江戸川乱歩は小学生の頃から好きである。

江戸川乱歩が少年少女向けに書いた、ポプラ社 の物。

小学校の図書室に行っては、表紙のおどろおどろしい絵を見て、「次はこれにしようかな?」とか考えていた。

あらすじが本の裏表紙に書いてある訳でもなく、昔だから、ネットでどういう小説なのかを検索できた訳でもないので、表紙の絵と題名が本を決めるポイントだった。

現在でも、ポプラ社から本が出ている・・・が、表紙の絵は、昔よりスタイリッシュな感じだわぁ。

いつもは、図書室で本を借りてくるばっかりだったが、面白くてしかも生まれて初めて犯人を当てることが出来た本は、借りてきた後、自分で買った。

それが↓


呪いの指紋


この表紙よ。今は、新たに発売されていないみたい・・・(-_-;)

この本のあとがきに、たしか「これは大人向けの小説・悪魔の紋章を少年少女向けにしたものである」みたいな事を書いてあったような・・・

江戸川乱歩っておじさんは、とってもいい人だなぁ・・・と、小学生の時に思ったのであるwww

土曜ワイド劇場で、天知茂がやってた明智小五郎のやつでも悪魔の紋章はドラマ化された(調べたら・・・
死刑台の美女だった。江戸川乱歩の美女シリーズというらしい)。土曜日の昼間に再放送を観ていたら「あれっ? これって、呪いの指紋っぽいなぁ」と気づいた。

けど、小学生なのに、テレビで江戸川乱歩の美女シリーズを観るなんて・・・大胆だなぁ(裸なんてあたりまえだったから)。


昔話はこれくらいにして、大人になってから江戸川乱歩を読んでみた。

本を買ったのはだいぶ前だが、いま私の手元には3冊ある。

3冊といっても、短編や中編くらいの小説が江戸川乱歩は多いので、1冊に何話も入っている。

もちろん、その3冊の中で重複している作品もある。



江戸川 乱歩
鏡地獄―江戸川乱歩怪奇幻想傑作選 (角川ホラー文庫)

この本には<人間椅子・鏡地獄・人でなしの恋・芋虫・白昼夢・踊る一寸法師・パノラマ島奇談・陰獣>の8話が入っている。

この中からのオススメは、鏡地獄。

少年時代から、鏡やガラス・レンズに興味があった男の話。

ついこの間、嵐(ジャニーズのね)が実験をする番組で、この小説の中の疑問が解決した。



江戸川 乱歩
夢遊病者の死 (角川ホラー文庫)

<石榴・赤い部屋・夢遊病者の死・指環・毒草・日記帳・接吻・モノグラム・算盤が恋を語る話・妻に失恋した男・盗難・指・覆面の舞踏者・二人癈・虫>という、15話とたくさん入ってる。

この中のオススメは、赤い部屋。

「赤い部屋」の会へ新入会したものは、その会の主旨に添うような話をしなくてはいけない・・・

面白い。傑作だなぁ。




江戸川 乱歩

江戸川乱歩傑作選


<二銭銅貨・二人癈・D坂の殺人事件・心理試験・赤い部屋・屋根裏の散歩者・人間椅子・鏡地獄・芋虫>と、わりとメジャーな話が9話。

この中のオススメは・・・ちょっと難しいなぁ・・・心理試験。

心理試験を始めて読んだのは、小学校の時。

その時も、オォォォォって思ったけど、大人になってから読んでも、オォォォォってなってしまう。





不思議なもんで、江戸川乱歩って昔の人なんだけど(明治27年生まれ)、小説は今読んでも面白い。

そして、私の中だけの印象かもしれないけど、普通の小説なんかは、書き手と小説小説と読み手という具合に作者と読者というのは、直接接していない(ような気がする)。

しかし、江戸川乱歩はつねに読み手に語りかけるように・・・たとえば、小説の中の登場人物になった江戸川乱歩が、「そういえば、こんな話があるんだけど・・・」と、私に話しを聞かせるような小説である。

そんな感じで、いつの間にか、私は日常から非日常の世界へ足を踏み入れている・・・といった具合になる。

普通の人でも、「そういえば、こんな話があるんだけど・・・」と友達から言われたら、興味津々で話を聞くだろう。


丁寧な口調なんだけど、書いてる事はかなり・・・・・・非日常だったりするけど、そういう作風が、とても好き。