調理員の仕事も1ヶ月半になった。


もぅ、限界で、本気で

辞めようと思ってた。


体力の限界もあるけど

メンタルの限界が。


例えるなら、

嫁ぎ先のお姑さんのこだわりに

ついていけない、覚えられない、


そんな感じだった。


食器の並べ方ひとつ取っても

ルールがあり、こだわりがある。


主婦歴数十年、自分のやり方では

通用しない。いちいちダメ出しがある。


もうダメだと感じたのは、

食パンの切り方だったWow…


単純な動作じゃなく、

一部は離乳食用、一部は保存用、

一部は検食用と、


一枚の食パンには切り方がある。


そこにもルールがある。

パンの耳は何cmカットして

白い部分は何cm、

検食には親指ぐらい、


全てにおいて理屈が分からないから

動けない


教えられても、忘れるし

こんな感じで周りの物一個一個に

ルールがあると、もう包丁の持ち方まで

戸惑ってしまう。


もう無理だわ


翌日も仕事に行ったけど、

辞めようと決めてたから

笑顔にもなれなくなり、


どこか上の空に。


すると、敏感に察知され、

お昼休みに私の気持ちを

代弁するかの如く、


説得される時間となる。


ただ、私を指導する30歳の

その調理師の女性は、

どう育てたらこんないい子に

なるんだろ、と思うほど、

私たちおばちゃんやおじちゃんと

上手に接してくれる。


けど、辞めたい気持ちは変わらなかった。


その日の帰りに、


なーんにも知らない

保育士さんから、話しかけられ、

その人の笑顔に引き込まれてしまった。


素っ裸の男の子をこらーー!!と

廊下を追いかけてた先生


この先生、怒り方に、

すっごい愛情がある。


ある日は「バカヤロー!」と叫んだ

男の子を、


他の子のズボンを

履かせていた手を止め、


     ダメでしょ?!

     バカヤローなんて言ったらいけないの!


と、男の子の手を取って諭していたけど

その怒り方がホントに素晴らしい‼️




その横を通りかかった私にふいに


     どうですか?だいぶ慣れましたか?

     大変ですけど頑張ってくださいね



と、満面の笑顔で。


手は男の子の手を握ってるんですよ。


今、すっごい怒ってたのに

私にそんな言葉をかけてくれて


私もバカだよなーと思ったけど、

もうちょっと頑張るか!と

変な感情になった。


その日を境に、

するするする〜っと、仕事が進むように

なってきた。


若い頃とは違って覚えてもすぐ

忘れてしまうのは仕方ないと思ってて

少々の事はポジティブに変換している


仕事から帰ってきて動けなかった

体もだんだんと動けるようになってきた


体が順応してきたようだ





もう少し、

頑張ってみるか💪🔥



🍀‎𓂃◌𓈒𓐍