いつもお電話ありがとうございます。鑑定師の黄鈴です。
珍しく真面目な話だったりします。
前々から気になっていた芥川賞受賞作「コンビニ人間」。
表紙が現代美術家・金氏徹平の作品『Tower』だそうです。
塔から煙出ていると、どうしてもタロットのタワーを思い出すのですが。
ありきたりにコンビニの絵を用いなかったところがこの作品の奥深さかなと思います。
今回、お借りして読んだのですが、貸してくださった方が
「全然わかんないし、共感できないんだよねえ」
とおっしゃっていて。
じゃあ、つまんないのかなあ？ジュンブンガクすぎて理解できない系？
そんなことを思いながら読んだのですが、これが結構面白い。
コンビニ勤務18年。他に趣味も無い36歳の女性が主人公なのですが、だいぶ「普通」の感覚とは違っている。
私自身は周りにこういう人は結構いるし、全然驚かない。
他人に迷惑をかけていないし、本人が満足なんだからいいんじゃないの？
自分で稼いで、楽しく労働して、生活もきちんとできているんだし。そもそも本人が満足してるんだから、それはそれで人生よねえ。
その人の生き方を否定するより、別な提案をしたほうが建設的ではないかな？
人それぞれ、事情があり、持っている個性があり。
考え方があり。譲れないところもあり。
どこに落としどころがあるのかと。
いい大学に入って、有名な企業に就職をして、お付き合いしている方とそれなりのご年齢になったら結婚をして。その先に幸せが必ずあるか・・・・？
といえば、そこはやはりその人次第のところは大きいわけで。
いい大学に入ったけれど、就活がうまくいかなかったり。
有名な企業に就職をしたけれども、適応障害を起こしたり。
結婚はしてから一緒に越えなければいけないものがたくさんあったりするわけで。
だから、相性だとか、適正だとか。
夢や希望といった、乗り越えるだけの力になるものがどれだけあるかをどれだけ持つか。
自分の環境というものもきちんと理解して、整えられるものは整えたほうがいいし。
そして、自分自身も大人にならなければいけないわけです。
コンビニ人間を読んで感じたのは、
「自分がすべてと向き合ってみた。
行動した。
努力してみた。そして結論を自分で出した」
そこが大きいんだよね、と。
人生って色んなことがあるんだけど、そこで少なくとも1度は逃げないで正面切って立ち向かって全力で乗り越える努力はすべきだよ！そこに成長があるんだから。
そんなことを思います。
行動は大切です。
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