自分「たち」の範囲 | ウツと株とプログラミング

ウツと株とプログラミング

うつ病で引退して、株トレーダーに。銘柄選定プログラムから始めて、現在は自動売買(アルゴリズム取引)システムを開発中(*'▽')/

最近はマナーが良くなったが、昔は電車のドアが開くと同時にオバチャンが殺到して複数の空席を占有することがあった。


「〇〇さん、こっちこっち。(他の人に席を取られないうちに)早くおいで!」


と「仲間」に声を掛ける。


このおばちゃんにとっては一緒に連れ立っているおばちゃん達が「仲間」であり、その他の乗客は(席を奪い合う)敵だ。


その他大勢の乗客から見れば「了見の狭い人間」の「わがまま」であり、マナー違反だ。もし乗客全員が「乗り合わせた仲間だ」という広い見識を持っていれば乗降はよりスムーズになり「集団の利益」は最大化する。


各人の理性が高まり、お互いをリスペクトできれば多くの場合で「集団の利益」は最大化できる。


ところが人間は弱いもので、ゆとりが無くなる程に各人の視野は狭まり、やがては「個人の利益」の死守に走り「集団の利益」は瓦解する。


例えば災害等で体育館などに集団避難したとする。自分の家は家族2日分の食料や水、医薬品などの防災グッズを持ち込めたとする。避難所にどれだけの備えがあるのかまだ判らない。既に体育館には避難者が100名くらい居る。


自分が普段から備え、持ち込んだ家族2日分の食料等はどのように有効活用するのだろうか?


ゆとりの無い状況下では誰もが疑心暗鬼になり、正義の建付けも異なる。「同じ被災者」なのか「限られたパイを奪い合う敵同士」なのかというのは本能的であり感情的なものだ。



日本を従える親分国のリーダーがほぼ確定した。その国は第二次世界大戦頃からメキメキと力を増し、世界一の超大国となった。自国の価値観と博愛精神に基づいて世界を統べていた。


しかし時代と共に国力は衰退し前々大統領が「もはや世界の警察ではない」と宣言し、更に前大統領が「自国ファースト」を掲げた。この発想が行き過ぎて国家内での分断が懸念されている。現大統領は一国の国益よりも少し視野は広いが「自由主義国家連合 vs. 権威主義国家連合」という基盤概念を作ってしまった。


少し悲観的な見方になるが、今後は世界の多くの国で「自国ファースト」「国益」を打ち出す政党が政権を担うだろう。そしてその発想は更に進んで細分化され「自分達ファースト」となって国内での分断に繋がる危険がある。



国際関係に於いて疑心暗鬼と国家安全保障は背中合わせだ。新型コロナウイルスが世界に蔓延したとき、人類は力を合わせてウイルス(共通の敵)と闘ったのだろうか? それとも物流の破綻をきっかけにして保護主義に走ったのだろうか?



日本の親分国の新リーダーはいずれにしても高齢者だ。彼の一言ひとことで世界の金融経済が揺さぶられているのだが、ハイテク・未来系の銘柄が多いNASDAQが真っ先に失速し、時代遅れ銘柄の多いNYダウが上昇した。そしてそのNYダウもいま失速している。



みんなも知っている通りiPhoneは米国で仕様が決まり、欧州で設計されて、台湾で部品製造され、中国で組み立てられている。そしてその製造装置の多くが日本製だ。「全てをアメリカに取り戻す」という大統領が復帰したらApple社はどうなるんだろう? テスラ社(のCEO)はどういうつもりなんだろう?




そんなん、どうでもええねん。僕の持ち株さえ上がってくれれば( *´艸`)


とは素直に考えられない。


いや、その前に、僕の持ち株達が下がってるんですけど(´・ω・`)。