株投資ファンダメンタルズ分析(チャートを読む) | ウツと株とプログラミング

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うつ病で引退して、株トレーダーに。銘柄選定プログラムから始めて、現在は自動売買(アルゴリズム取引)システムを開発中(*'▽')/

おじさんは身体と気が弱いので、昨夜は久しぶりに睡眠薬の力を借りて爆睡しました。今日も日光を浴びながら外出し、ドトールでゆるゆるしていています。ウツを再発しそうなので、Pythonの勉強は今日はお休みします。

 

さて、

7月24日の大引け後の各種情報を分析して7月25日の朝一番に成り行き(始値)で購入した場合の損益を追跡しています。

 

驚くべき事実が判明しました。情報に踊らされて大損している個人投資家が多くいるのです。

 

僕がファンダメンタルズ分析を使って実証実験をして昨日(7月25日)全敗を喫したのですが、似たような個人投資家が大勢いるようです。株価は騰落を繰り返しながら大きなうねりをしています。ところが日々の騰落に神経質になる(ほぼパニックになる)ことによって、損を膨らませることになりそうです。

 

そもそもファンダメンタルズ分析とは、各銘柄企業の業績や業界などの取り巻く環境を分析することによって当該銘柄が「割安なのか否か」を判断し、割安銘柄を購入して後はじっくりと値上がりするのを待つことに長けている手法です。基本的には2-3日で結果を出すのには向いてない(その代わり3ヶ月以上の中長期的にはほぼ儲かる)のですが、投資資金を高速で回転・運用させて高利回りを実現ためには、何とかしなければなりません。

 

その「短期で(損せずにほぼ)儲けるファンダメンタルズ分析」を模索しています。

 

先日リストアップした15銘柄の追跡の途中結果は次の通りです。

 

上の表の内、黄色の網掛け銘柄は実際に売買を行い、まだ保有している銘柄です。


藤色の銘柄は、既に売却を行った銘柄です。投資資金が限られているので、早く回収しなければ次の実験ができません(;'∀')。

 

「7月24日の大引け後の新鮮な情報を基にして25日の朝一番に購入しても間に合わない」という話は前回しましたが、「それじゃあ、いつなら間に合ってたの?(情報予測の期限)」「間に合ってるかどうかは何を参考にすればいいの?(情報有効性の判断基準)」が問題になります。

 

15銘柄をもう少し詳しく見てみましょう。

株価の前日の終値と翌日の始値に乖離(かいり)があることに注目してください。


また、出来高にも注目してください(投資家たちが飛びついた日は出来高が膨らみます)。


<6200>インソース

インソースは株価が下落基調にあります。でも前日の24日に大ブレイクして稼いだ人も相当数いましたね。24日大引け後に経常利益の上方修正を追加発表しましたが、「織り込み済み」「材料出尽くし」だったのか、25日は寄付きから爆下げです。


このために24日に儲けた投資家は翌朝に青ざめたと思います(@_@;)。24日は当日中に逃げ切ったデイトレーダー達の独り勝ち(でも24日の始値も高かったので、利益は限定的)。


25日にも投資家が更に群がったのですが、始値が安かったので救われましたね。と思ったら、更に爆下げ(@_@;)。


26日には損切りする人たちが出始めています。更に爆下げ。


僕はもうしばらくホールドです。株価は下げ基調にあるのですが、ROEが36.4%もあるので反発期待。というか、今日の爆下げは行き過ぎです(テクニカル分析では下値支持線ですね)。ただしPERも35倍と高いので、このまま奈落の底まで落ちる危険性も高いです。今週末には見切りをつけるかもしれません(^^;)。

 

<6920>レーザーテック

出来高を見ると、24日は平常モードでした。25日にも特に騒ぎになっていませんが、高値から始まっているため、結果的に25日は下げています(ただし24日終値よりも25日終値の方が高いので、株価表示では25日は「上昇」になっています)。


デイトレーダー達は飛びつかなかったみたいですね、さすがです。「なんちゃってデイトレ」をした人は懲りたと思います。25日が下げたので、26日は反発していますね。26日の出来高を見ると、既に「株価材料」は陳腐化したようです。ROEが54.3%と高いのですが、PBRもPERも高いです。既に「割高」感が出ていて、全般的に下げトレンドですね。買わなくて良かった(^^;)。

 

<5921>川岸工業

株価研究の観点で僕が今回特に注目しているのがこの<5921>川岸工業です。


7月24日15:00に適時開示があり、「川岸工が23年9月期業績及び配当予想を上方修正」という速報が出ました。


そもそもね、6月発売の会社四季報(夏号)で「大幅増額」「大幅強気」の表示がされています。7月24日の適時開示ではこの四季報を更に上回る業績予想が発表されたんですけどね。

 

なお、川岸工業は6月の時点で時価総額85億円の小さな企業なので、機関投資家(基本的に200億円以上の銘柄を取り扱う)は相手にしません。通常期の日々の出来高が数千株程度です。数百億~数兆円を振り回す機関投資家がこんな時価総額の小さな企業の銘柄を購入すると、自分だけの影響で株価が乱高下してしまいます。何よりも、出資者様から解約申込みがあったときに、引き渡し日までに換金できない危険性が高いです。だから機関投資家は時価総額の小さな企業の銘柄にはタッチしないのよね。だからアナリストレポートみたいなものも出てこないし、ストラテジストの話題にも上らない訳です。

 

非常に情報がプアな中で戦うことになるわけですが、逆に言えば市場参加者(ライバル)は全員が個人投資家です。参戦するにあたって「情報の非対称性」が発生しません。これこそ個人投資家の腕の見せ所ですね。

 

でもね、僕は買いませんでした。だって(通常期の)出来高が日々数千株なんだもん。機関投資家にかかわらず、僕のようなビンボー投資家でさえ保有株が売れない場面が出てきそうです。以前にね、小さな会社の株を買ったことがあるんですよ。僕が100株購入しただけでその日の株価が上昇しました。でね、売ろうと思ったら、売る相手が居ないんです。それでなかなか約定しませんでした。これに懲りました(^^;)。

 

さてさて

 

7月25日13:49に「川岸工が4年9カ月ぶり高値、23年9月期業績及び配当予想を上方修正」という速報が出ました。

更に

7月25日14:05に「川岸工業---急反発、業績・配当予想の上方修正を発表」という続報がでます。
7月25日の終値でも「前日比 +283円(+9.75%)」の爆上げですから、気になっている方も多いんじゃないでしょうか?

買わなくて悔しい思いをした人も居ると思います。

 

もう一度チャートを見てみますよ。

24日の終値は確かに2,987円です。

24日15:00に同社から「令和5年9月期業績予想・修正」が発表されます。

25日の始値は3,460円でした。そしてこれがこの日の最高値です(ロウソクで上ヒゲがありません)。

25日の終値は3,270円です。さっきも書いたけど「前日比 +283円(+9.75%)」ですね。

つまり、25日に参戦した全員が損しました Σ(゚д゚lll)ガーン。

 

「じゃあ、逆に儲けた人も居るんじゃないの?」と考える人も居るかもしれません。「買って損した人」が居るならば、「売って得した人」も居るはずだと思いますよねー。ところが、24日の時点で同銘柄を保有している個人投資家はほとんど居ません(前日までの出来高を見てください)。

 

つまり、24日15:00の大引け後の情報を基にして、25日9:00の取引開始前から個人投資家の間で大攻防戦があって、結局9:30頃に3,460円で寄り付いた(始値がついた:「買いたい人の数」と「売りたい人の数」が拮抗した)訳です。これで「買えた人」はラッキーかと言うと、この始値が最高値だったので(一度も浮上することなく)真っ逆さまに落ちていったわけですね。3,460円の始値で買った株の終値が3,270円「-190円(-5.4%)」です。しかもこの日だけ出来高が51,200株と、平時の10倍近くに突出しています。まさに地獄絵図。

 

25日は記録上は「前日比 +283円(+9.75%)」の爆上げでしたが、勝者なしの「米中核戦争」みたいなことになりました。


でね、落胆している参加者に向けて追い打ちを掛けるように26日は-30円の「反落」ですよ。いや、外野からみれば「反落」ですけど、25日から参戦した当事者からすれば「大幅続落」ですね。じゃぁ、明日の27日は天使がやってきて反発するのでしょうか?

 

どう思いますか? 気になる方はもう一度チャートを眺めてください。

 

もしあなたがまだ<5921>川岸工業を保有していなかったら、27日に買いますか?

もしあなたがいま<5921>川岸工業を保有していたら、27日に売りますか?

 

でもね、もし7月24日までに株を保有している人がい「れば」、7月25日の寄付きで「成り行き」売りをしてい「たら」、ボロ儲けです。7月24日の終値が2,987円で、そのあと業績上方修正の発表があって、翌7月25日の始値が3,460円です。一晩で+473円(+15.8%)です。

 

さてさて、これは「たら」「れば」のおとぎ話に過ぎないのでしょうか? こんなことを予測するのは不可能だったのでしょうか?

 

それでは、6月下旬に発行された紙版の会社四季報(夏号)を見てみましょうか。

<5921>川岸工業は9月末決算ですのでご注意ください。

 

ここでチャートをもう一度振り返りましょう

今回と同じようなことが4月25日にも起きてるぞ。

 

理由は何だろう?

あ、ありました。

4月24日(3ヶ月前)にも(上半期の)上方修正があったんですね。(上方修正後の)上半期の売上高は13,151百万円、営業利益は834百万円です。当初の予測は大幅な減収減益でしたが、前年度並みに持ち直したようです。

 

<5921>川岸工業は時価総額の小さな企業ですので四半期ごとの決算短信は出ておらず、半期ごとの情報しか入手できません。

 

このまま9月末の本決算も前年度(売上高 22,049百万円、営業利益 1,242百万円)なみに落ち着くのでしょうか?

 

で、再び紙版の四季報を見直してみます。

あ、ほぼほぼ前年度並みになってるぞ(*'▽')/

 

ということは……7月24日の適時開示が予測できた「可能性」があります。ご丁寧に前回の適時開示からピッタリ3か月後だし(^^;)。


ただし、「業績見通しの上方修正」は突然発表されます(決算カレンダーに掲載されていません)。業績の予測はついても、会社発表の日にちはわからないし、そもそも適時開示があるのかどうかすら判りません。そこがネックですね。

 

それでも、もし7月25日に初参戦して不幸にも多額の含み損を抱えてしまった方は、たぶん今度は10月25日(10月24日火曜日15:00ころに上方修正の適時開示ニュースが入ったら、その翌日)が売り時です。

 

まだ同社の株を持っていない人は、10月20日金曜日が買い時かもしれませんね。

 

 

……ふぅ。ちょっと疲れました。悲しくないのに涙が出てきそうです。あとは画像が貼り付けられる限り貼り付けておきます。

 

<9629>ピー・シー・エー

 

以下の9銘柄のチャートを一括で掲載します。

<4221>大倉工業

<3497>LeTeck

<2212>山崎製パン

<2337>いちご

<4062>イビデン

<5929>三和HD

<5938>LIXIL

<7231>トピー工業

<7516>コーナン商事

 

画像の貼り付け枚数制限で下記の銘柄チャートは掲載できませんでしたが、上掲の銘柄と似たようなものです。

<7599>IDOM

<8960>ユナイテッド・アーバン投資法人

 

なお、8月1日に決算発表が予定されている銘柄の一覧を掲載しておきます。

 

【追記】7月20日に10,000,000円から始めた投資総額は今日10,212,038円になってました。昨日から+約5万円です。土日祝も含めて6日間で+21万円なので、年利換算すると+127.6%(1276万円)になります。まだ始まったばかりなのでブレブレですが、早くローリスク・ハイリターンの投資法を見つけて今のペースを続けたいと思います(╹◡╹)♡。