知らなかった、死後離婚という制度 | ママが知っておきたいお金のこと。FPオフィス希 nozomi 浦久保 美加のブログ

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こんな制度があるって恥ずかしながら知らなくて、とても驚きました。


「死後離婚」・・・ご存知でしたか?



時々、聞くんですよ。


「旦那と一緒の墓には入りたくない・・・」

「死んでまで、あの姑や舅と一緒なんて、絶対にいや!」





例えば、不幸にしてご主人が先に亡くなった時、「婚姻関係終了届」を出すことで、ご主人の実家と縁を切ることができるんですね。


これによって、夫の家の墓に入らなくていいし、もしも、義父母が残されていた場合、嫁である妻は舅や姑の扶養義務がなくなります。


なので、義父母と同居していて不幸にして夫が先に亡くなった場合、この届を出すことで、きれいさっぱり夫の親族との縁が切れ、実家に戻ることができます。


ただし、これは「死後離婚」と呼ばれることがあるだけで正式な「離婚」ではないため、配偶者として相続財産を受け取る権利や、遺族年金を受け取る権利は守られるという、ありがたい制度。


私の親族の中に、まさしくここんなケースがありました。


子供はおらず、夫と姑と三人で暮らしていたお嫁さん。


突然夫が亡くなり、その後ずーっと姑とくらし、最後まで看られました。


たしか、夫がなくなったのが40代前半。その後実に30年あまり、姑と二人で暮らし、最後まで看取るって、すごいですよね。


夫の兄弟は他に娘が3人いましたが、自分たちの母親のことはこのお嫁さんに

任せきりでした。(それぞれ、家族の事情があったのでしょうが)


一世代前の方のお話ですが、この制度のこと知らなかったのかなあ。


いえ、知っていても世間体とか考えたら、「姻族関係」を解消して里に帰るなんて出来ない時代や地域性もあったかもしれませんね。


ちなみにこの届は、姻族の承諾は必要なく、あくまでも嫁という立場の人を守る制度になっています。



人生の最後に「死後離婚」するとは思っていない方も、一応、念のために、覚えておかれるといいかもしれませんね!