ある平日の夜。

 

夕飯を二人で食べた後、夫はそそくさと寝室へ。

 

この頃の夫は、メンタルが相当堕ちていて結構重症のうつ状態だったと思う。そのせいで、夫婦で楽しい夕食時の会話なんてものはなく、食後はお互い重苦しい空気を避けるように別々の部屋にいた。また、夫は完全に昼夜逆転の生活をしていて、私が寝る時間になると、私と入れ替わるようにして居間に来て何やらしていた。

 

そしてその日も、私が「そろそろベッド行こうかな」って思ってたらタイミングよく夫が居間に現れた。

 

また・・・、顔が赤い酔っ払い、そして息も酒臭い。

 

黙っていられず、飲んだのかと聞くと答えはNo。この期に及んでまた嘘をつく・・・。

 

その答えが返ってくるのを分かっていてもつい聞いてしまう私。そして、その後夫への嫌味が続く・・・。

 

「何で飲むの?」「酒代はどうしてんの?」「何で嘘つくん?」「仕事探してるん?」「何で家事やってへんの?」と自分のウサを晴らすように夫に詰め寄っていた。

 

この頃の私は、酒の匂いを嗅ぐと動悸がするようななんとも言えず暗い気持ちになっていた。本当に酒の匂い恐怖症。これってPTSDの一種かな?