「偽造結婚疑惑」(←その時の記事はこちら)をかけられた日の昼間、夫がAAミーティングへ行くというので義母と三人で参加することにした。当事者しか参加できないものと思っていたけど、結構オープンで誰でも参加OKらしい。

 

それが私にとって初めて夫以外の依存性者と会う機会になった。

 

AAミーティングは市内の色んな所でやっているらしいけど、夫が行っているのは家から歩いて15分のところにある教会。結構身近なところでやっているもんだ。ちなみに、この日のように昼も夜もやっている日もあるみたい。

 

開始時間の少し前に着くと、教会の外には既に人が集まっていた。タバコを吸ったり仲間と話したり、やっぱりそこにいたのはイメージ通りの?!人達だった。

 

イギリスは未だ階級社会の名残があり、話し方や着ているもの等で結構見分けることが出来る。イギリスに住んですぐの頃は全く見分けることが出来なかったが、最近は段々分かってきた。そもそも「一億総中流社会」時代の日本で生まれ育った私には「階級社会」という概念すらなかったので、イギリス歴が浅かった頃の私には当然理解することが出来なかった。

 

さてさて、教会の中の小さな部屋に入ると思った以上の人がいてビックリびっくり 総勢30名位だろうか。

 

正面には司会進行役の人を含め、3人が座っていて、司会の人が話し終わると次は参加者が自身の経験や今の気持ちを発表していく。いかにも!っていう人も多いが、「え、この人が?!」っていう人(バリバリビジネスマンとか)もいて自分の変な先入観が覆された。

 

ただ、そこで私は「なぜ夫がAAミーティングに足が向かないか」という答えを見つけた気がした。

 

どう説明すればいいか、どこか違和感を覚えたのだ。

 

自分の経験を発表したい人が手を挙げると、司会者がその人を指して名前を聞く。例えば、発表したい人の名前がDavidとすると、その人が「I'm David」と言った後、そこにいる全員がオウム返しのように「Hi, David」と声を揃えて言うのだ。慣れれば違和感は失くなったのかもしれないけど・・・。正直、今考えてもやっぱり私達には合わない感じだったなぁ。

 

それからは夫がAAミーティングへ行かなくなっても私は何も言わなくなっていった。

 

でも、同じ境遇の人達が集まってお互いに経験を共有する機会があるって本当に素晴らしいことだと思った(しかも参加は無料)。日本も無料なのかな?

 

一方で、ふと思ったのが、移民の国イギリスで英語できる人はいいけど、出来ない外国人にはハードルが高いよね。その人達はどうしているんだろうと・・・。メンタルが堕ちている時に、外国語で自分の気持や経験を発表するのってかなり負担だと思う。

 

とにかくこれが私のAAミーティングデビューだった。