週末は自分の感情と向き合うため、結局病院へはいかず月曜日を迎えた。
普段どおり仕事をこなして帰宅したその夜、夫から電話が入った。
これまでも「離婚」と言う言葉が二人の間で持ち上がったことはあったけど、その場だけの感情で言っていたところもあって現実味のある話ではなかったが、今回は私一人、結構現実的に考えて「離婚」について考えをまとめていた。
入院中で一番堕ちている夫にこんな事を提案するのは酷だと重々承知していたが、私には人のことを優先に考える力は残っておらず、最後の最後、本能でしょうか、自分を守ることで頭がいっぱいだった。その結論が、「離婚して共倒れを防ぐ」ことだった。
電話口の夫に落ち着いた口調でかなり冷静に、「離婚しよう?」と言った。
夫は、「したくない」と言う。「二人でやり直せる、今度こそ僕は変わるから」と言う。
で、その次に出た言葉が、「離婚の手続きとなると、弁護士なんかにお金がかかるから嫌だ!」と・・・。
出た、本心が。もうこの御方、酒以外にはお金使いたくないのね・・・。
心の底から、「もう私を巻き込むのは止めてーーーー!!」と思ったのでした。
もちろんこの夜も病院へは行かず・・・。と言うより、心身ともに行く元気は残ってなかった。