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第088話 関根の資金源
佐藤の前に出てきたイカの刺身は、本当に透き通るほどだった。
スグに箸ですくい上げ、醤油にチョンとつけて口に運ぶ…
歯ごたえがシャキシャキしていて、噛んだイカの甘みが口の中に広がる…
間違いなく美味かった。
ただ、佐藤はその一言を由紀夫には言いたくなかった。
「オイ!これは…お前が作ったのか?」
「ええ、実は、ある人に教えてもらったんです。仕入れのルートとか、新鮮なものの見分け方とか、なるべく手に触れずに裁く方法なんかを。」
「じゃあ、金は?金はどうしたんだ?お前、こんな店を開店する資金は持っていなかったはずだ!」
佐藤は、店長会議の時のように、由紀夫に詰め寄った。
「それは…いや、そればかりは、ちょっと言えません!スイマセン、社長。」
由紀夫は深々と頭を下げた。
「フン!まぁいいさ。帰る!オイ!勘定!」
と言って立ち上がった。
「ちょっと待って下さい…」
と伝票を取りに行こうとした由紀夫を止めて
「これでいい!釣りはいらん!」
といって、一万円札を由紀夫に押しつけ、佐藤は「居酒屋 かた破り」を出た。
佐藤は会社に戻るタクシーの中で考えた
「自由が岡は分かった。でもおかしい?なぜ他の店も落ち込んでいるんだ?」
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