「真・女神転生〈2〉復活のジン」 吉村 夜 | じぶんを たいせつに。
2004-01-25 15:31:43

「真・女神転生〈2〉復活のジン」 吉村 夜

テーマ: ┗【ま~わ行】
真・女神転生〈2〉復活のジン (富士見ミステリー文庫)/吉村 夜

¥588

地上の覇権を巡っての悪魔と神々の戦いは、神々たちの引き起こした『大洪水』により、神の軍団が悪魔の軍団に一時的勝利をもたらした。
そして、表面上は平和な生活が訪れた。
そんな時代に、ジャンク屋の息子ジンは奇妙な夢の啓示を受けた。




この本だけでも独立はしているのだけど、前巻である『廃墟の中のジン』を読んでこそ楽しめる1冊です。
前巻の世界から約30年の歳月が流れています。
レンやジャックをはじめとする思い入れのある人たちの成長した姿がみれ、前巻を読んでからそれほど経っていないのにとても懐かしい気持ちになりました。

私にとっての見所は外敵との戦いよりも、ジンの内面の戦いでした。
死によるとてつもない恐怖により、ジンは戦う強靭な意志を失っていました。
仕方がないとは思いながらも、こんなの私の知ってるジンじゃない、とショックでした。
けれどライシンの話を聞いてジンの強さとは何かを思い出しました。

ジンの強さは "弱さ故の強さ" です。
ジンは、ただみんなに頼られて、応援されるような英雄ではなく、一緒に力を合わせて戦いたいと思うようなリーダーです。
優しい彼が、大切な人を傷つけたくないと思う気持ちこそが彼の強さの根源でした。
転生した彼が皆に言われるような英雄の力を求めた時点で既に間違っていたのです。
登場人物への思い入れがかなり深かったこともあり、とても楽しめました。


――俺の真実の名はジン。
弱くはかなきが故に、同じ身の上のものを助けんと戦う者。
(中略)
――俺は『死』を恐れてやまない。だが、それでも戦う。
理不尽なる『死』の痛み、恐怖、哀しさ、滑稽さ、それを知るが故に怒りをもって戦う。


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