あ～久々に本を読みました
雫井脩介「犯罪小説家」です。
図書館さん、ありがとう
ところどころ「そりゃニブ過ぎるでしょ～
」な点はありましたが、おおむね良作だと思います。
さすが雫井作品。
ただあまりにも登場人物が凡人とかけ離れていて、凡人の感覚では理解し辛い展開もあります。
特にクライマックス？の対決シーン。
これでもかと言わんばかりに答えは目の前にあるのに、「フィクションの世界に生きている」奇才・小野川、全く気付いていません。
やっと気付いたと思ったら、今度は気付いてしまったことがばればれな行動。
そんなことしてたら殺されるって
と本気でツッコんでしまいましたｗ
でもその後、小野川が奇才と言われる理由がよくわかる展開になるのです。
やっぱり凡人とは違うのねぇ、と思いました。
凡人が良いか悪いかは別として、凡人で良かった、と思ったりｗ
この直前に、割りと凡人の目線でストーリーを見ていた人物・今泉が退場してしまうのです。
彼女がもうちょっと表舞台にいてくれたら、もっと凡人でも理解しやすい展開になったのかなぁ、とちょっぴり残念。
でもそれだけ、小野川の奇才ぶりが際立っていました
最後、刑事の思わせぶりな台詞が出ます。
「近いうちに、、、必ず」
これに対して、待居の反応。
物書きの性を見た気がします。
とても良いラストシーンだと思います。
最後までしっかりしまって、良い作品です。