以前「交渉人」で初めて読み、衝撃を受けた作家さんです。
緻密な交渉と、たった1つの小さなミス。
これで真犯人を見つける、プロの交渉人。
この細やかなストーリーにヤラれて、以来気になって仕方ない作家さんとなりました![]()
その作家さんによる、幻冬社ホラーサスペンス大賞受賞作品「リカ」です![]()
(http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=100626 )
平凡なサラリーマン、本間隆雄。
後輩に誘われて、軽い気持ちで出会い系サイトに登録する。
軽い逢瀬のつもりで何人かに会い、けれど自分に一番大切な家族の元に戻ろうと決意。
最後に1人だけ逢って、出会い系を卒業しようと決める。
最後に逢うのは、人生において妻以外に2人で逢うのは最後の女性。
焦らず、じっくり選ぼう。
そう決めて何人かとやり取りをする。
その中でピカイチだったのが「リカ」と名乗る女性。
自称20代看護師。実際に携帯で話してみると、声も良い。
これは最後の女性にふさわしい。
そう思った本間は、彼女と逢うべく言葉を尽くす。
君と出逢うのは運命だった。
もう君しかいない。
甘い言葉でリカに近づく。
そしてリカも、本間に好意を示す。
これで最後にしよう。
その決意は、思わぬ展開を呼ぶことになった。
本間の想像を超えた、リカの執拗なコール。
本間の携帯留守電メモリーは、あっという間にリカで一杯になる。
それでもなおかかってくるリカからの電話。
ついに本間はリカに「お前とは会わない
」と宣言。
しかしリカは、全く意に介さない。
そして本間は、リカと直接対決に向かう。
これ以上リカの勝手にはさせない。
家族を守らなければ、、、!
しかし彼の決意は、誰にも予想のつかない結末に終わった、、、。
元々はなかったという文庫版オリジナル「エピローグ」が本当にこわいです![]()
これは、、、スゴイです![]()
怖すぎる![]()
ただし、これにも若干の不満があります![]()
私の感性が、ホラーとは離れてきたのでしょう。
イマイチです![]()
特にリカが重傷を負って、通常では昏睡してもおかしくないのに救急車から逃げるシーン。
いくら何でもあんまりです![]()
もうちょっと現実味があった方が、より恐怖を味わえたのではないかと思います。
それだけが残念![]()