担当 たひ


Q&A

Q1. 日本で社会的処方が使われた事例はありますか。

A1. たくさんあります。たとえば、生活保護や母子家庭世帯

健康・医療・生活相談活動、求職活動支援などが挙げられま

す。

また近年では、子育てネットワークサークルへの紹介をして

子育て支援プロジェクトや地域の子育てネットワークサーク

ルへの参加を促す取り組みがより多く行われています。

Q2. 日本の全成人のうち孤独感を感じている人が何%いるか

っていうのはわかりますか?

A2. 日本において孤独感を感じている人々の割合は、最近

の調査によれば約40%に上っています。この調査は2万人を

対象に行われ、孤独感が「しばしばある・常にある」「時々

ある」「たまにある」と回答した人々を含んでいます。

Q3. スリー・ウィッシーズ・プロジェクトは誰が主催してい

るのですか?

A3. ターン・ネビル医師です。

Q4. 3つの領域の一つでも欠けると孤独を感じるということ

でしたが例えば交友関係が全くなくても孤独を感じないとい

う人もいるのではないでしょうか。

A4.いると推測できます。孤独かどうかを感じるのは本人の

心の安らぎや性格によって決まると筆者が述べているので、

たとえ本人の交友関係が全くないような状態でも孤独を感じ

ない可能性はあります。

Q5. 孤独のサイクルを止める方法で、欲求の存在を認めるこ

と以外には何か方法はありますか?

A5. たとえば心身の健康を意識することもその一つです。適

切な睡眠、バランスの取れた食事、運動などは健康的な生活

習慣は孤独感を軽減する一因となりえます

Q6. 引きこもりの人が回復しつつあると書いてあったが、日

本での対策や実例があれば知りたいです。

A6. 一つの例としてひきこもり地域支援センターが挙げられ

ます。これは全都道府県や指定都市に設置されている相談窓

口で、ひきこもり支援コーディネーターが相談支援を行い、

適切な支援につなげています。

また、自立相談支援機関は市などに設置されている「自立相

談支援機関」でもひきこもりに関する相談を受け付けてお

り、継続的な支援や就労支援などを提供しています。

Q7. ジョン・カシオポ博士についてもう少し詳しく知りたい

です。

A7. ジョン・カシオポ博士は1951年生まれで2018年に66歳で

亡くなったアメリカの社会神経科学者です。孤独が人間の心

身に与える負の影響を明らかにし、著書から、孤独の影響を

一般に紹介し、社会的孤独の問題に対する理解を深めた

Q8. ハーフの人はそうでない人に比較して判別できる人の範

囲が広いのか疑問に思いました。

A8, 知覚狭小化は、見る経験の少ない外国人の顔の区別が難

しくなるという現象であるので、その人の育ってきた環境に

よって変わるためハーフかそうでないかには大きな違いがな

いと考えられます。

Q9. 知覚狭小化の新生児以外の例があったら教えて欲しいで

す。

Q9. 成長過程の子供のときにも知覚狭小化の原理は適用さ

れ、具体的には言語発達において日本人の子供は音韻「R」

と「L」の弁別能力がなくなっていきます。これは母語にな

い音韻を知覚する能力が減衰するからです。

Q.10日本にも「トゥゲザネス・プログラム」のような高齢者

に寄り添うシステムはありますか?

A.10地域包括ケアシステムが挙げられます。地域包括ケアシ

ステムとは、高齢者や患者が住み慣れた地域で医療・介護・

予防・住まい・生活支援を一体的に受けられる仕組みを目指

しています。地域の医療機関、介護施設、福祉団体、住民、

家族、ボランティアなどが連携して、療養者のニーズに応じ

たサービスを提供することを重視しているため「トゥゲザネ

ス・プログラム」に近しいものがあると考えられます。

このシステムにより、在宅での医療やケアが充実し、高齢者

や重篤な疾病に罹患した療養者が、住み慣れた地域で自分ら

しい暮らしを最後まで続けることができるようになっていま

す。