はじめに
■試合中は全然痛くなかったのに、終わった瞬間ズキッときた
■プレー中は走れたのに、ロッカーで立てなくなった
アスリートなら誰でも一度は経験があるこの現象。
根性でも気合でもなく、【脳があなたを守るために“痛みを一時的に止めている】のです。
この記事では、「集中しているときに痛みを感じにくくなる理由」を解説します。
痛みは「身体」ではなく「脳」で感じている
ケガをした瞬間、皮膚や筋肉のセンサー(侵害受容器)が痛みの信号を電気的に発します。
その信号は脊髄を通り、脳の「視床」「体性感覚野」「島皮質」「前頭前皮質」などへ伝わります。
その時に脳がその情報を“危険”と判断した時「痛み」という感覚が発生します。
同じ刺激でも「試合中」と「休憩中」では感じ方が全く違うのは、脳のスイッチの違いによるものです。
ノルアドレナリン:集中を高め、痛みから意識を逸らす
緊張感や集中が高まると、脳幹の「青斑核」からノルアドレナリンが放出されます。
これは“集中ホルモン”とも呼ばれ、集中力・注意・覚醒・判断力を一気に高めます。
ノルアドレナリンによって集中力が上がると
「痛みに注意を向けない」ようになります。
痛みの信号は存在していても、脳がそれを“重要でない情報”と判断すれば、
痛みの感覚は意識には上がってこないのです。
まさに「痛みを無視できる状態」=脳が感覚をごまかされている状態。
ただ一方で過剰分泌されると「不安感が増したり」「攻撃的になったり」します。
アドレナリン:身体を戦闘モードに、痛みを遮断
激しい接触や興奮が高まると、副腎髄質からアドレナリンが血中に放出されます。
アドレナリンは体の“戦うスイッチ”です。
心拍数・血圧・呼吸数が上がり、筋肉への血流が増加。
同時に痛みの信号を運ぶ神経の伝達を一時的に抑制します。
つまり、「今は戦うときだから痛みは後回し!」という指令。
これがスポーツ中に“痛みを感じない”主なメカニズムの一つです。
エンドルフィン:脳が分泌する天然の鎮痛物質
脳内で分泌される神経伝達物質で、ストレスや痛みに対抗する天然の鎮痛作用があります。
別名「脳内麻薬」とも呼ばれているそうです。
集中すると、脳の前頭前皮質が活発になります。
この部位は「理性」「判断」「注意のコントロール」を司る司令塔です。
ここが働くことで、痛みの感情的処理を担当する島皮質や扁桃体の活動が抑えられ、
痛みを“感じる回路”が一時的に沈静化します。
結果、「痛みがない」というよりも、「痛みが意識に上がらない」状態が生まれます。
試合後、痛みが出る
試合が終わり、緊張が解けると上記記載の分泌が一気に低下します。
身体は平常モードに戻り、今までブロックされていた痛み信号が再び脳に届きます。
そのため、
「プレー中は平気だったのに、ロッカーで痛くなった」
という現象が起こるのです。
痛みを感じない=治ったわけではない
脳が痛みを遮断している間も、筋肉や靭帯は確実に損傷しています。
つまり、「感じない=治った」ではありません。
集中力による“痛みブロック”は一時的な防御反応であり、
無理を重ねると慢性炎症や故障のリスクが高まります。
まとめ
■試合中に痛みを感じにくくなるのは「脳の防御機能」
■ノルアドレナリンが集中を高め、痛みから注意を逸らす
■アドレナリンが身体を戦闘モードにし、痛み信号を遮断
■エンドルフィンが鎮痛と快感をもたらし、ゾーン体験を生む
■試合後に痛みが出るのは、これらの作用が切れたから
集中はパフォーマンスを高める最高の武器。
でも、身体を守る感覚も同時に鍛えてこそ“真の強さ”です。
脳の仕組みを知ることは、パフォーマンスを伸ばすだけでなく、
ケガを防ぎ、長く戦える身体をつくる第一歩です。
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