5、現代の『姥捨て山』 | 終着駅に降りる

終着駅に降りる

一人暮らしも慣れたけど、今は、守るべきものが何もない・・・

 

貯えたお金で、悠々自適の老後を送り

その後、施設へ入所して手厚い介護を受けるのは、

その人の努力や境遇なので、誰にも遠慮はいらない・・・

親と同居して、納得の介護をするのもイイ

そのあり様は、人それぞれですが、

お嫁さんに、自分の親の介護をさせるのは、

理不尽そのもの、絶対反対です。

子供に負担を掛けない様に、

一人で死んで逝くのも親の務め・・・

 

一般的な介護施設は、現代の姥捨て山

施設と家族の暗黙の了解のもとに、

入所者の衰弱が進むのを、只見守るだけ・・・

施設の内情を伝え聞いている老人も、

家族の意向に逆らえないので、

本心を隠して従うしかない・・・

 

良心的な施設運営は少数派

大方の施設は、入所者の扱いはお座成り・・・

それを、施設の責任にするのも、如何なものか・・・?

仕事の内容や待遇から、優秀な人材は集まり難い・・・

それに見合うサービスになるのは、仕方ない

福祉であっても、それが事業の原則

 

看取りは、只々事務的に・・・

それでもイイ、入所した時からの納得済み

でも、その時までは、人としての尊厳を守って欲しい

寝たきり状態で、モノのように扱われたら、

切なくて、生きる意欲がなくなる・・・

 

そんな施設へ入所させられる老人は、可哀想です。

家族がいればこそ、見捨てられたとの思いがあり、

寂し過ぎる心境を、察せられます。

家族の介護は、受けなくてもイイ

ただ、自分のベッドで、見慣れた光景を見ながら

心穏やかに、その時を迎えたい・・・

矢張り、自然死の方がイイ

(つづく)

 

貴女にとっても、貴方にも

今日が良き日であります様に・・・