Jリーグ観戦 | 坪井健太郎のブログ from スペインバルセロナ

坪井健太郎のブログ from スペインバルセロナ

2008年からバルセロナでサッカー指導者。プレサッカーチーム代表: サッカー指導者の育成アカデミーを運営。
オンラインコミュニティ「サッカーの新しい研究所」運営

こんにちは。
昨日は、Jリーグを見に行ってきました。エスパルスvsフロンターレ。両チームとも注目のチームでした。ゴドビ監督のサッカーがどう進化したのかというところと、もうひとつは何と言っても日本で話題になっていた風間監督のサッカーを一度見てみたかったからです。

両チームともに、ボールを大事にショートパスを綱くサッカー。システムはお互いに1433で、相手ボランチの両脇のスペースを狙う戦術を両チーム共に採用。ウイングが中に入って来てサイドバックが高い位置を取るやり方もまさに同じ。同じコンセプトで戦うチーム同士の戦いでした。
チームの完成度は、2年目を迎えるゴドビエスパルスが一枚上手。完璧とは言わないまでも、共通のイメージを持ちながら選手が動いている印象でした。
対するフロンターレは、風間監督のサッカーを「習得段階」という印象で、動きにギクシャクしたところが見られました。まるで高校生のようなミスを多発しているのですが、それはおそらく「戦術的負荷」がプレーの精度を落としているのだと思います。選手が今まで考えていなかったことを考えながらプレーしなければいけないので、ぎこちないプレーになるのでしょう。解りやすい表現を使えば、ピアノを弾き始めた状態で演奏がぎこちないのと同じです。ですので、決して選手が下手なわけでなく「反復」がされれば、落ち着きも出てきてその動きは「戦術的」にも「技術的」にもスムーズになってきます。今後の発展が楽しみなチームですね。1年後、3年後はたまた5年後まで風間さんがチームを率いて、さらに育成組織のコンセプトも風間色が出て変わっていけばクラブとして面白い存在になるのではないでしょうか。「日本らしい」サッカーを見られました。

昨日は残念ながらゴールを見る事はできず0-0の引き分け。エスパルスは通産1000ゴールがかかっていただけにそれを目の前で見たかったですが、おあずけです。


写真は、ハーフタイムにホースを出して水をまいているところです。そういえばスプリンクラーがこのスタジアムには無かったんですね。ボールを繋ごうとするチームはハーフタイムに水をまくのはヨーロッパではある意味当たり前ですが、日本で初めて消防隊員のように人が出てきて撒いているのを見ました。
今後も、Jリーグのチームの練習や試合を見に行くようにしたいと思います。