山崎貴「ゴジラ－1.0」(2023年)

「ゴジラ」シリーズでは37作目であり、国内実写作品としては通算30作目。「シン・ゴジラ」以来7年ぶりとなり、ゴジラ生誕70周年記念作品。「ALWAYS　三丁目の夕日」「アルキメデスの大戦」の山崎貴が監督・脚本・ＶＦＸを務め、戦後間もない日本を舞台に贈る特撮パニック・アクション大作。主演は「桐島、部活やめるってよ」「３月のライオン」の神木隆之介と「君の膵臓をたべたい」「賭ケグルイ」の浜辺美波。共演に吉岡秀隆、山田裕貴、青木崇高、安藤サクラ、佐々木蔵之介。第96回アカデミー賞では、アジア映画作品として初めて【最優秀視覚効果賞】を受賞した。

太平洋戦争末期、大戸島で伝説の生物『呉爾羅（ゴジラ）』と遭遇した特攻兵の敷島浩一は、恐怖のために何もできずに整備兵たちをほぼ皆殺しにされた深い自責の念とともに終戦を迎え、帰国する。焼け野原となった東京に帰ってきた彼は、ひょんな成り行きから闇市で赤ん坊を抱えた若い女性・大石典子と出会い共同生活を始める。生活費を稼ぐために、機雷の撤去作業を行う特設掃海艇『新生丸』で働き始める敷島たちだったが、そこに米軍のビキニ島核実験により、より強力となったゴジラが日本を襲う。進駐軍に占領されてい軍隊もない日本は、民間人を中心にした自主防衛隊を組織してゴジラを迎え撃つことに…。

とにかく、本場アメリカのアカデミー賞で評価されたのは、嬉しい限りです

2003年には「ラストサムライ」で渡辺謙、それに「たそがれ清兵衛」でしょう。2008年「おくりびと」、2018年「万引き家族」、2021年「ドライブマイカー」と、外国語映画賞受賞やノミネートはあっても、最高賞の作品賞には届かない日々でした。まあ、今回も作品賞は叶いませんでしたが、アジア作品で初めての視覚効果賞受賞なので良かった♪ただ、目指すはあくまでも作品賞です。お隣の韓国には「パラサイト」で先を越されてるし、中国系のアン・リー監督は「ブロークバック・マウンテン」「ライフ・オブ・パイ」で監督賞を２度受賞してますから。

そして、今年は宮崎駿監督も「君たちはどう生きるか」で受賞してますから、ちょっとは胸をすく結果ではありましたね(^_-)-☆肝心な内容の方は、ネタバレになるのであまり詳しくは書けませんが、終戦後に焼け野原の日本を奈落の底に叩き落すゴジラの憎らしいことといったら…。それと、主演の神木隆之介は特攻隊員なのに仮病を使って逃げまくり、大戸島の守備隊ほぼ全員を犠牲にしている（当時ならば）非国民で、本来ならば軍法会議ものでしょう。ゴジラ一匹倒したとしても、挽回しきれてないんじゃないかな。公開後話題になった最後のシーンについては、監督自らこう語っているので