「エイリアン:コヴェナント」(2017年) | きまぐれWalker2

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リドリー・スコット監督による「プロメテウス」の続編にして、79年製作のSF映画の金字塔「エイリアン」へと繋がるSFホラー。地球を後にした宇宙船コヴェナント号のクルーたちを待ち受ける驚愕の運命とエイリアン誕生の秘密を描き出す。主演はキャサリン・ウォーターストンとマイケル・ファスベンダー、共演にビリー・クラダップ、ダニー・マクブライド、デミアン・ビチル。

人類初の大規模移住計画により、新たな植民地となる惑星オリガエ6を目指して2000人の入植者とともに地球を旅立った宇宙船コヴェナント号。船の管理は最新型アンドロイドのウォルターによって行われていた。ところが突然のアクシデントで、船長を含む数十人が命を落としてしまう。そしてその直後、コヴェナント号は謎の電波を受信する。急遽、船長代理となったオラムは、亡くなった船長の妻で科学者のダニエルズの反対を押し切り、進路を変更して電波の発信元である惑星へと向かう。ダニエルズ、オラム、ウォルターらが調査隊として探索をしたところ、本来の目的地よりも遥かに地球の環境に近いことが分かってくる。ところが、そんな調査隊を、思いも寄らぬ事態が襲う。窮地に陥った一行の前に、かつてプロメテウス号に搭乗していた旧型アンドロイド、デヴィッドが姿を現わすのだったが…。

 

 

2012年の「プロメテウス」に続くエイリアン新シリーズの第2作。前作の最後でついに正体を現したエイリアン…でも、人類というか寄生先の生命体が無いため、ずっとある罠をしかけてカモをおびき出す作戦に出る。そこにまんまとおびき寄せられたのがコヴェナント号。しかもおあつらえ向きに入植者2000人が乗船していたのだ。エイリアンにとっては喉から手が出るほど欲しい寄生体で何としてでもそれを手に入れる必要があった。それにしても、この新シリーズは哲学的ですね。今回のオープニングはアンドロイドの創造主ウェイランドと、その息子デヴィッドの対話から始まります。アンドロイドのデヴィッドはウェイランドが造った。では、ウェイランド(人類)は誰が造った!?

 

しかし、この世界観が素晴らしいです♪ 単なるホラー映画にとどまらず、人類の起源にまで踏み込むんだから奥が深いです。ただ、あの広大な人類移住計画を、宇宙船クルーの突然の思い付きですべてを台無しにするのは現実的じゃないな。あと7年の冷凍休眠で済むんだったら計画通りオリガエ6に行けば良かったのに…。「パッセンジャー」では移住先まで120年眠りにつかなきゃならなかったので、7年なら短いもんじゃない! しかも、クルーたちは自分が助かることばかりで、病原因のエイリアンを母船に乗せよう、乗せようとしているようにしか見えない。まあ、それがデヴィッドの狙いだったから、まさに術中にハマったということでしょう。ラスト、デヴィッドが胚を保存器に入れるところは背筋が凍りますよ(>_<)

 

 

「エイリアン:コヴェナント」(2017年)
監督 リドリー・スコット
製作 リドリー・スコット、マーク・ハッファム、マイケル・シェイファー
原案 ジャック・パグレン、マイケル・グリーン
脚本 ジョン・ローガン、ダンテ・ハーパー
撮影 ダリウス・ウォルスキー
編集 ピエトロ・スカリア
音楽 ジェド・カーゼル
出演 マイケル・ファスベンダー   (デヴィッド/ウォルター)
    キャサリン・ウォーターストン (ジャネット・ダニエルズ)
    ビリー・クラダップ        (クリス・オラム)

    カーメイン・イジョゴ       (カリン・オラム)

    ダニー・マクブライド       (テネシー・ファリス)

    エイミー・サイメイッツ       マギー・ファリス)

    デミアン・ビチル         (ロープ軍曹)

    ナサニエル・ディーン      (ハレット軍曹)
    ノオミ・ラパス           (エリザベス・ショウ)
    ガイ・ピアース           (ピーター・ウェイランド)