“グラインド ハウス” とは、B級映画ばかりを2本立て、3本立てで上映するアメリカでかつて流行った映画館のこと。劇中でスタントウーマンを演じたゾーイ・ベルは実際にハリウッドで活躍するスタント・ウーマンで、彼女がユマ・サーマンのスタントとして「キル・ビル」の撮影に参加したのが縁で、今回ヒロインに大抜擢となった。
テキサス州オーステインの人気DJジャングル・ジュリアは、気の置けない仲間たちとバーへ繰り出す。そんな彼女たちを、ドクロマークの不気味な車を駆る顔に傷のある謎の中年男、スタントマン・マイクが秘かにつけ回していた…。14ヵ月後、テネシー州で映画の撮影に参加していたスタント・ウーマンのゾーイ。彼女は売りに出されていた憧れの車1970年代型のダッジ・チャレンジャーに試乗すると、そこにまた、あの男スタントマン・マイクが現れる…。
荒れた画面、モノクロームが混じる映像 1960~70年代にかけて
アメリカのB級、C級低予算映画(しかも、内容はホラー、エロスなど)へのオマージュたっぷりのタランティーのらしい作品です。スタントマン・マイクを演じるカート・ラッセルも「バックドラフト」や「ポセイドン」などでは考えられないイカレ殺人鬼の役を演じています(^^;
登場の4人はみんな殺されちゃいますが、後半の登場人物は、その敵討ちとばかりに、逆にラッセルにお仕置きを!しかし、内容もストーリーも無茶苦茶だけど、なんか憎めない作品です(^^)
「デス・プルーフ in グラインドハウス」(2007年)
監督 クエンティン・タランティーノ
脚本 クエンティン・タランティーノ
製作 クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス
撮影 クエンティン・タランティーノ
出演 カート・ラッセル (スタントマン・マイク)
ロザリオ・ドーソン (アバナシー)
ゾーイ・ベル (ゾーイ)
トレイシー・トムズ (キム)
ヴァネッサ・フェルリト (アーリーン)
ジョーダン・ラッド (シャナ)
ローズ・マッゴーワン (パム)
クエンティン・タランティーノ(ウォーレン)
シドニー・ターミア・ポワチエ(ジャングル・ジュリア)