実はこれ,「邦楽カバーシリーズ」として後で紹介しようとしていたのですが,今月(2022年12月),C-C-Bのドラム&ボーカルでバンドの顔だった笠浩二さんが還暦を迎えた後に亡くなったという報道が流れた。それに伴いC-C-Bを検索すると,ベース&ボーカルでリーダーだった渡辺英樹さんも55歳の若さで既に他界されていたことを知ると,その日から彼らの曲が頭から離れなくなった。

 

 

(映像解説)

「C-C-B」といえばやっぱ「Romanticが止まらない」。当時はトップアーティストだったからこんな派手な衣装とセットで登場。フリップで「金賞受賞」と書いていることからレコード大賞の映像だと思うのだが,この約40年後,ドラムの笠さん,ベースの渡辺さんが既にこの世にいないなんていまだに信じられないよ。この映像や一番下の「Luckychanceをもう一度」の映像といい,渡辺さんのチョッパーバースは本当うまい。生演奏しながらうたっているんだから更に凄い。

 

 

 

 C-C-Bと言えば80年代アイドルブームを支えたアーティストの1つで,「Romanticが止まらない」で紅白歌合戦に出場するほど,一世を風靡したアイドルバンド。当時の俺は小学生だったけど,リアルタイムでベストテンを観ていただけに,あのC-C-Bから既に2人も他界されたことを知るととても悲しい気持ちになった。このニュースが流れた直後,近年の笠さんの写真がアップされていたが,トレードマークともいえるピンクの眼鏡を外せばもう,あの頃の笠さんの面影はなく,作り笑顔で手の甲はガリガリに痩せていた。

 

 

(映像解説)

 「うたばん」に出演していた映像。どうやらボクシングの内藤さんがリング登場シーンで「Romanticが止まらない」を使っていたことが縁で呼ばれたみたいだね。イントロを聴いて,やっぱ年食って高音出なくてキーを下げざる得なかったんだね。でもさ,最後のボクシングシーンは正直,「売れなくなったアーティストへのイジメ」「体張ってでもまた売れたい」にみたいに思えて観てられなかった。それに関口さんは天然ボケなのか,本当のボケなのか,歳が歳だけに精神面で心配。

 

 アーティストというのは売れている間はとても良い思いをするけど,ヒット曲が無くなれば見捨てられたように素人扱いになる。一度でも有名になってしまうとその後は,「あれ?あの人は・・」みたいにひそひそ話を背中に浴びながら我慢して生きていかないといけなくなる。

 世間の目を気にしないで生活する人なんて,よっぽど精神の図太い人じゃないと出来ないと思う。体調悪くても世間の目を気にして病院にも行けないから健康管理もおろそかになってしまうし,買い物だって素で活動できない。そんな悩みを抱えてしまうため,却って素人よりも住みづらい生活空間を余儀なくされてしまう。「こんな生活を送るんだったらあの時売れなきゃよかった」と後悔している芸能人もいると思う。C-C-Bが現役の頃,一足先に脱退した関口誠人さんの動きが気になるところ・・。

何はともあれ,ご冥福をお祈りいたします。

 

 

(映像解説)

 C-C-Bの人気が下降になった頃,ギターの関口誠人さんはバンド脱退してソロ活動をする。ソロ活動と同時に「天河伝説殺人事件」の映画主題歌の依頼がくる。のちに中森明菜さんが「二人静~天河伝説殺人事件」としてカバーする(それとも中森さんが歌うことを前提に作って,その後にセルフカバーしたかも)。ちなみに上の「うたばん」の映像では緑色の服着ている人が関口さんで,その映像観てからこれ見ると,「17キロ太った」というのも頷けるし,うたばんの映像ではギター演奏がひどい。

 中森明菜さんが歌う「二人静~天河伝説殺人事件」。やっぱこっちを見ると今でも「伝説の歌姫」と言われるだけあって歌唱力・表現力が関口さんとは全然違う。 それと動画コメントにもあるけれど,人気・実力とも絶頂期だった中森さんを何故,某アイドルは選ばなかったのか。結婚資金として貯めた数百万円の大金を信頼して某アイドルに渡すほど一途な恋だったし,ファンも交際を認めていたので,某アイドルと結ばれていたら中森さんの人生は今とは全然違っていただろう。「歌姫を潰した罪は重い」という気持ちもわかる

 

 

 

 さて,前置きがながくなってしまったけれど,本来紹介したかったのは,降幡愛さんというアーティストが「C-C-B」の大ヒット曲の「Luckychanceをもう一度」カバーをしたこと。

 でもね,リアルタイムを知っている者からするといかんせん,あの印象的なイントロのシンセメロを何故削ったのかがわからない。「C-C-B」の現役を知らない世代が製作したのだから仕方のないことかもしれないが,あの電子的なイントロの響きは当時としてはかなり印象的だったのよ,アナログ全盛期だったから。今の世代は「シンセサイザーでいつでも出せる音」として解釈して何の感銘も受けなくてカットしたのかな。ちなみにそのメロは最後にギターで登場するんだけど,ほんの僅かで面白くない。

 

(映像解説)

 本当はこの動画を紹介したかったのに,C-C-B関連になってしまった(笑)。こちらが降幡愛さんがカバーした「Luckychanceをもう一度」。言いたいことは先述したように,とにかくイントロのシンセをカットするなよと。

 

(映像解説)

 夜のヒットスタジオ出演時の「Lucky Chanceをもう一度」のオリジナル。今こうやって観ると,歌いながら生演奏する笠さんと渡辺さん凄いよ。どこかの動画コメントにもあったけれど,「ドラム叩きながら(またはベース弾きながら)歌うのってかなり難しいことなんだよ。それを当時は全部生演奏していたから,C-C-Bはホント凄いよ。カラ演奏とか口パクばかりの今のアーティストなんて比較にならない」なんてことも納得。