前の記事で文化とは何かを取り上げたが、今回は文明を取り上げる。

文化・文明どちらも似たような感じで、あまり区別されずに使われてい
るようである。異なる言葉なので区別して使うべきだと思う。

著名な学者・評論家の文章を読んでいても、この両者がはっきりと区
別されていないように思われる。

文明とは文化より大きい観念で、文明の二大要素の
一つが文化であり、もう一つの要素が社会である。


誤解を恐れず例えてみれば、「文明とは大きな家のようなもの」といえ
る。その中にいれば、安全で豊かに幸せに暮らせる。一歩その家から
出るとそこは野蛮で危険に充ち溢れ命の保証もない。

文明という家は自然・風土という基礎の上に建てられている。そして
基礎の上、言葉・伝統・風習・価値観などという下部構造があり、さら
にに文化と社会という二本の大きな柱で、その上部構造としてのあら
ゆる人間活動を支えているイメージである。

長くなったので続きは次回に書きます。