僕は小児がんの治療の影響で成人した男性ではありますが身長は142 cm 程です。今までのこの低身長との自分の中での葛藤について書きます。これについては全部書こうとすると書ききれないと思うので頑張って短めにまとめようと思いますが、かなり長文になると思いますが、興味を持っていただけたら最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

 

幼いころから周りと比べて小さくそれが普通のことに感じていました。

しかし、小学校の中高学年になるとそれに気づき始める子も出てきて、最初は「なんで小さいの」みたいな疑問を投げかけてくるだけでまだよかったのですが、チビや小さいねーといったからかいも学年が上がるにつれ出てきました。このころは自分でも小さい理由はまだ理解しておらず、漠然とそのうち背は伸びるだろうと思っていました。悪意はないにせよ疑問を投げかけられたり、からかわれたりしたことに関しては自分だって小さいままでいたいわけではないのにと気分は悪かったです。

 

 

中学校入学当時の身長は120 cm ちょっとだったと思います。部活は背が高い選手にあこがれてバレーボール部に入りました。そこで身長の壁に当たりました。どんなに頑張ってもネットの上での勝負では他の子たちと勝負になりませんでした。勝負するにはほかの子たちよりも4,50 cm以上では済まない高さのジャンプ力が必要でした。この当時筋肉をつけすぎると身長が伸びないという情報を見つけたため、筋力も人並みかそれ以下であり当然そんなジャンプ力もありませんでした。そこでサーブとレシーブを頑張ることにしました。サーブなら上からブロックされることもないし唯一の得点機会でもありました。その結果、公式戦で初めて自分よりも数10 cm も背の高いごっつい選手からサービスエースをとったときの達成感はたまらなかったです。このころになるとなにかと「背が低いくせに」とか「ちびのくせに」とかいう言葉を浴びせてくる人もいて僕が何か悪いことをして小さいわけではないのに小さいことを理由にけなしてくることにとても怒りを覚えましたし、同時にやっぱり周りから見て明らかに小さいということを実感させられ日々どうしようもない気持ちに駆られていました。やっと踏ん切りがついて後輩に小児がんのことを打ち明けると思ってもみなかった言葉が返ってきて結構きつかったです。

 

 

高校入学前に一人で考えて、小さいことを自分のネタにしてしまおうと考えました。本当は笑って話のネタにすることは自分でも小さいことを認める気がしてとても嫌だったです。まあ、実際小さいですが...

でも、年齢を知って僕を見て小さいという感想を抱かない人はいないと思うし、それを口に出さない人は多少僕に遠慮している部分があると思うし、でもそれは対等だって認めてもらえてない気がして小さいって言われるよりも一人の人間として、対等な関係で見てもらえないことのほうがずっときついなと思い、相手も突っ込みやすいようにネタにしてしまおうと考えました。

 

 

実際、小さいことで初対面でもすぐ認知してもらえたり、話しかけやすく感じてもらえたりする部分があるみたいで少し人見知りする僕としてはメリットになってもいます。

 

 

ちなみに高校入学当時は135 cm 前後だったと思います。高校では小さいことをネタにできたので、疑問を投げてくる人はいましたが真っ黒な悪意を持ってチビとか小さいねーとかといったからかいはあまりなかったです。まあ、仲のいい友人同士でたまにふざけあってお互い悪口を言い合うことはありましたが。そこはむしろ遠慮なく「チビ」と言ってもらえたのはありがたかったです。そんなこんなで卒業するまでに身長は140 cm まで伸びました。この時はまだ身長は結構伸びるんじゃないかなという楽観的な希望が少しありました。

 

 

大学に入学した年はちょうどコロナがはやった年で最初は完全にオンラインで同期と会うことはほとんどなく、SNSでのやり取りのみでした。高校からは開き直れたのでSNSの段階でめっちゃ小さいということを伝えていました。そのため、対面になったときにすぐに認知され、多くの人に話しかけてもらえました。今の一番仲のいいグループの数人もSNSでつないだ友人です。また、対面授業ではSNSでやり取りのなかった子も話しかけてくれ、後で聞いたらやはり、一番話しかけやすそうだったみたいです。そんな中、いつものように移植後と治療後の経過観察の外来でレントゲンを撮ってその説明をされたとき、先生の口からサラッと「骨の間の隙間狭くなってるからもう身長はほとんど伸びないねー」と。これを聞いたときは本当にショックでした。小さいことに開き直れたとはいえ自分の中では希望は捨てきれていなかったからです。この時は泣けもしなかったです。「あ、はい、そうですか」とかろうじて返事だけ。

 

 

それから少しの間は落ち込みましたが、落ち込んでも背が伸びるわけでも、将来の目標に近づくわけでもないと思いなおし、身長がのびないなら人一倍の体力と筋力をつけようと思い、今の趣味となっているランニングと筋トレを始めました。

まさに、筋肉付けたら身長伸びないよーの呪縛からの解放でした!

ランニングは当初はとてもきつく感じましたが、今では毎日でも走りたいぐらい大好きです。あの時の自分に感謝しかありません!身長が低いとどうしても不利な部分はありますが体力と筋肉で対抗していけるようになれればと思います。あと、最近は体格に差があっても体の使い方次第では自分よりも何倍も大きい人を倒せる武道にも興味があり、近々体験しに行きたいと思っています。おすすめの武道があったら教えてください!!

 

 

こんな感じで吹っ切れた今でもやっぱり「低身長男子は人権が××」とか「低身長男子は恋愛対象外」とかそういうコメントを見ると不愉快に思ってしまいます。僕たちが何か危害を加えたわけでもないのに!そういう考えを持ってほしくはないけど思ってしまうのは仕方ないとは思います。でも、わざわざ不特定多数が見れるような場所で主張しなくてもいいじゃん!!って思ってしまう心が狭い自分もいたりします。このような意見を見るたびに不愉快に感じてそう感じてしまう自分に対しても嫌気がさしてしまう現状はあります。

 

 

それでも、僕はこの一つしかない体で生きていくんだから周りは気にせず、今自分がやりたいこと、将来の夢に向かって何ができるのかについて考えるほうがよっぽど有効的に時間を使えるなーと最近は思い始めています。幸いにも、今こうして元気で居られて、それを支えてくれる人がたくさんいるから。

 

 

長くなりましたが以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。今回は愚痴や身勝手な主張、感情的になっていて文章が破綻している箇所が多くなってしまいました。気分を悪くされた方がいらっしゃったら申し訳ありません。少しでも参考にしていただけたり、興味をもっていただけたりしたら嬉しいです。また感想や質問、コメントがありましたら気軽にコメント書き込んでいただけると嬉しいです。