I want to make a difference.
簡単な英語ですね。これも。
でもmake a differenceって、どういう意味なんでしょうか。
日本人や日本のビジネスパーソンには一番わかりにくい表現じゃないかと思います。
違いを作る⇒違いを際立たせる(新製品の他社差別化)⇒重要である。何かの行動を起こす前と後とを比べて、明らかに今迄と違った、新たな価値ある変化を作り出すこと。
日本では他者と違うことをすることは勇気がいる異常事態です。長いものに巻かれろ、寄らば大樹の陰、物言えば唇寒し、以心伝心・・・が日本人同士のコミュニティで、ずっと慣らされてきている。ビジネス社会でも同じ、「重い」組織なんですね。
そこでは、英語を英語として勉強しても、この make a difference.の意味は非常にわかりにくい、というより、ほとんど意味は不明なんじゃないか、と思います。違いが分かる男みたいな?違って、どうする?みたいな。
議論を組み立てロジックを建ててコミュニケーションするときには、対象の弁別です。定義をきちんとして話す。ビジネス英語の基本ですよね。それはまさに対象の切り分け(Yes no)でデジタルで発想するということ。(あいまいな場合には、あいまいの程度を範囲で示す。)
そして、bottomlineの価値観としては、良い未来を創り出すこと、(単に重要というだけでなく、自分の力で、そういうポジティブな未来を切り開くアクションを起こす)ですね。 make a differenceこれを否定形で使うこともあるけれど多くは肯定的文脈です。ポジティブな未来を意識している言葉です。日本人もビジネスの場面でこれを使えるようになると強くなると思うけど。ホント実は使い道が広いんです。議論をリードしたいときの自分の結論をだめ押しするときに一番いいんですよね。実際。私も、これを私のセオリーの意味や価値を強調したいときに使っています。これもsituational englishかな。
I don't always love skinnies. but I respect them. They lack money, food and even education. No future. I can make a difference.
軍事援助や食糧援助を一方的にアフリカ諸国にしてきた西欧勢力の理想主義ですね。I can make a difference.「未来をつくるのさ!」っていう意味ですね。
He is the real man to make a difference.
これなどは、世界を変える、救うことのできる男、みたいな言い方ですね。
I know everyone feels how you feel now. it's what you do right now to make a difference.
英米でも英語でも「以心伝心」はあるのですね。ストレートに言わずに、相手にdirectiveなコミュニケーションをすることができるんですね。こうして。・・・そのとき出てくるのが、 maka a difference.
ロジックをいうと、make a differenceというのは、そのまま流されずに、意図する結果をゴールとしてアクションを起こすという意味だと思います。それに感情的な高ぶり、興奮も背後にあるところがこのコミュニケーションのポイントです。
で、このmake a differenceを使いこなすことが、英語ビジネスコミュニケーションの一つの関門になる(それがわからないと本音の部分で分かりあえるビジネス英語の使い手にはなれないんじゃないか)とさえ思う大きなissueだと思う次第です。