きょうは、少し、堅い話をします。![]()
新自由主義という言葉を良く聞きます。Libertarian ですね。、
堅い話
厭ですねえ・・・と
ところが、英語のスピーチ大会で、英語を母国語としない国の人たちを集めての国際大会で、この新自由主義について述べよ、というお題が出て、日本人でいくらTOEIC900点でも、呻ってしまった、という話らしいです。
なので、ビジネス英語
といって、戦術論的な話に終始していると、いざというとき困ることがある、ので、ここらあたりで、堅い話も
役に立つかな・・・という話です。
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リベタリアンは、オバタリアン ではありません。
リベタリアンは、一言でいうと、レッセフェール を唱え、経済 や社会 に対する国家 や政府 の介入を否定もしくは最小限にすることを主張する人のこと。自由な市場を絶対視する考え方。
「新自由主義(neoliberalism)」と和訳されるようですが、新自由主義という言葉はlibertarianismの訳語でしょう。これはliberalismという言葉が、アメリカでは「大きな政府」を求める人々をさすようになったため、古典的自由主義をそれとは区別するためにつくられた英語のようです。要するに「小さい政府」のことですね。
で、Are you a lebetarian? Yes, so am I.
というコンテクストです。ほとんど、リベタリアンですから。ヨーロッパでは。(旧東ドイツの人たちの考え方はどうでしょうか。議論になりえますし、EUという枠組みの持つ意味も、これは考える必要があります。)
I am a lebetarian. →英語は実に簡単な中学1年生の英語ですが、内容は、というと、意外に話を展開しにくい?
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そこで、このコンテクストを絵解きすると、
自由とは「お互いが相手の迷惑にならない範囲で好き勝手に生きよう」ということです。なぜなら、迷惑をかけて責任をとらないことが許されるということは、他人の「自由」を侵害してよいということになる。自分の「自由」が他人の「自由」を侵害するとしたら、それは「自由」という概念がおかしいということになる、それがロジックです。だから、「自由(freedom)」には、「互いに迷惑をかけない限り」という条件がつく。それが本当の「自由(liberty)」です。
それを一言で言うと、please do not involve me. and let me do things as I wish. 自分を巻き込まないでくださいね。したいことをさせてね。
です。「自由(liberty)」っていうのはそういう意味なんですね。ヨーロッパ人の個人主義の元はといえば、ここです。
ドラクロアです。私の好きな自画像のひとつ。んー、渋い。ヨーロッパそのもののイメージです。民衆を導く自由の女神の作者ですね。~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~