複数ページにわたる Word文書を作成していて、下図のようにページの最下段に見出しが配置され、続く説明文が次のページに分かれてしまうということはありませんか?

 

この見出しと説明文の「泣き別れ」を避ける方法があります。

よくやられる方法として、この見出しの前に改行を挿入し、見出し以降を次のページに送ることがあります。
でも、改行を挿入したことで、後のページでまた「泣き別れ」が発生するかもしれませんね。

そんなときは、ここでご紹介する「改ページ位置の自動修正」を設定するよいでしょう。
上図の見出しを選択しておいて、[ホーム]-[段落]-[段落の設定]をクリックします。
「段落」ダイアログが現れますので、「改ページと改行」タブを開きます。(下図)

 

この例では「次の段落と分離しない」にチェックを入れ「OK」します。
すると、見出しの行が説明文と一緒に次のページに配置されます。(下図)

 

この後、編集を加えて見出しより上の文章の行数が増えても、見出しと説明文が分離しないで配置されるので、便利です。

上図の「改ページと改行」タブにおいて「改ページ位置の自動修正」項には、4つの改ページに関連する書式が用意されています:

  • 改ページ時 1行残して段落を区切らない
  • 次の段落と分離しない
  • 段落を分割しない
  • 段落前で改ページする


例えば、ある段落がページをまたいで配置され、最後の 1行だけが次のページに配置されているなら、その段落を選択し、上記「改ページ時 1行残して段落を区切らない」にチェックを入れ「OK」すると、段落の最後の 2行が次のページに配置されます。(下図)

 

他の書式など、より詳細には Microsoftのサポートページ「改ページ位置を制御する」をご参照ください。

この操作を毎回行ってもよいですが、お薦めはスタイルに設定します。
例えば、上図の見出しについて行うなら、見出しを選択し、[ホーム]-[スタイル]-[スタイルの作成]をクリックして新たなスタイルを作成します。
このスタイルを右クリックし「変更」をクリックします。(下図)

 

すると、「スタイルの変更」ダイアログが現れますので、その左下にある「書式」ボタンをクリックし「段落」を選択します。(下図)

 

上記の「段落」ダイアログが現れますので、「改ページ位置の自動修正」項の「次の段落と分離しない」にチェックを入れて「OK」します。
他にも設定したい書式があれば、必要に応じてチェックを入れてください。

これ以降は、見出しを設けたときはこのスタイルを選択するだけで、この書式が適用されます。