iPad クイックメモ

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iPadOS 15になって追加された機能のひとつ「クイックメモ」をご紹介します。
これまで iPadを使用中に“メモ”をとるには、標準アプリ「メモ」を開くか、LINEアプリのKEEP機能などで行ってきました。
なにかしらのアプリを使用中にそれらのメモ機能を使うということは、一旦そのアプリから離れて「メモ」アプリや LINEアプリを開き、メモを残し、その後ふたたびそのアプリに戻るということをしていました。

「クイックメモ」は、ホーム画面からだけでなく、アプリ画面からでも開けるのが最大のメリットです。

画面の右下、ベゼル辺りから画面中央に向けてスワイプすると、クイックメモを作成することができます。(下図)

 

使い方は「メモ」アプリに順じていますが、機能的にはとてもシンプルです。
なお、クイックメモの配置ですが、最初は画面右下にあると思いますが、クイックメモ上部のグレイ部分を指やタッチペンでドラッグして左右の場所に移動できます。
元の画面の読みたいところを邪魔しない位置に移動し、参照しながらメモを取ることができます。

また、ホーム画面で先に「クイックメモ」を開いておき、その後、例えば Safariアプリを開いても「クイックメモ」が最前面に残っています。

さて、少ないながらその機能を見てみましょう。
「クイックメモ」画面の上部のグレイ部分にある、□が4つ並んでいるアイコンをタップすると「クイックメモ」フォルダが開きます。
「メモ」アプリには「iPad」「iCloud」などこれまであったフォルダの他に「クイックメモ」フォルダが加わっています。
作成された「クイックメモ」はこの「クイックメモ」フォルダに格納されます。

次の○で囲まれた「…」をタップすると、「共有」と「削除」メニューが現れます。
「共有」を選択すると、作成したクイックメモをメールアプリなどで知人に送信したり、印刷したり、「ファイル」など他の場所に保存することができます。
「削除」を選択すると、文字通り現在のクイックメモを削除します。

左端の□にペンのアイコンをタップすると、新しいメモを作成することができます。
つまり、一度に複数のクイックメモを作成でき、それらの切り替えは左右にスワイプしてできます。

そして、メモ欄の最上部には、Safariアプリなど Webブラウザを開いたときには、そのページのリンクURLが 1タップで追加できる「リンクを追加」ボタンがあります。

また、メモ欄の右下にあるアイコンをタップすると、手描きできるペンが現れます。
指またはタッチペンで自由に描くことができます。

メニューにはありませんが、写真を添付したい、表を作成したい、書式を替えたい、項目行を作りたい、といったことは、メモ欄をタップしてソフトキーボードを出し、その中のアイコンからできます。

ホーム画面でも、アプリ画面からでも「クイックメモ」が開けると上述しましたが、ロック画面では画面右下からスワイプしても開けません。
ロック画面で「クイックメモ」を開くには、コントロールセンターに登録しておき、コントロールセンターから「クイックメモ」を開きます。

なお、Appleのサポートページ「iPadで任意の場所にクイックメモを作成する」も合わせてご参照ください。