MGの話・・・深めていきましょ!(4)
さてさて、2005~06年といいますと、メディアミックスキットのMGが連綿と続いていくリリースになります。何があったかっていうと・・・・。
劇場版「機動戦士Zガンダム」が公開!
というわけで、このころはZガンダム関連のMGが目白押しですね。
その一発目を飾ったキットは・・・・
ガンダムMk-ⅡVer.2.0だったりします。
そもそも、その後につながるZ,ファースト、ザク、ゲルググなどの2.0リリースのキッカケはすべてこのMk-Ⅱからなんですね。
ファーストガンダムの改良キットは、1.0から1.5を経てパーフェクトガンダム素体(新設計)、OYWと4パターンもその当時リリースされてたわけですが、あくまでも旧来の改訂版の域を脱してませんでした。
前作キットをまったく使わない、新造としての改良はこのMk-Ⅱが始まりだったんですね。
しかも、PGからのフィードバックである装甲のスライドギミックが盛り込まれ(RGのあれです)、今でも恐ろしいほどの完成度を誇るキットです。
ただ、初版は腰関節の可動に問題があったのですが、ティターンズ仕様発売時にエウーゴ仕様ともども改良されて現在にいたってます。
この時期、劇場版公開に合わせてZガンダム2.0、ネモ、百式バリュートがリリースされたわけですが、その後のZシリーズMSは2010年のジ・オまでまったく販売されないという偏ったリリース方針をつくったキッカケにもなってしまいました。
つまり、売れるときにしかキットを作らないバンダイの方針がここで確立されたのではと勘ぐりたくなるんですよね。(まあ、シリーズ的に希薄なものは別として)
その後の評価キットは写真の右側。
ダウンサイジングMSのさきがけF91!
全長15cmのMGなんていうもの(1/144HG並)を創り上げた技術力は非常に評価します。これがなければ、WシリーズやVガンダムはありえなかったでしょう。
とっまあ、このあたりからある程度のMG制作のスタンダードは完成。あとは、ラインナップの問題です。
前述の百式、なぜあの時期に2.0がリリースされなかったのかは疑問が残ります。例えば、リック・ディアスやハイザックは映画公開の2~3年前に発売されたキットですから、2.0化は早いっていうのはわかります。
しかし、百式はバリュート追加の1.0バージョンメッキ無しでのリリース(塗装派にとってはありがたいキットでしたが)、2.0化しなかったことを今でもひきづっているように感じます。
僕が、最近のバンダイに疑問をもつのは、メディアミックスに走り過ぎて、本来人気あるMSを御座なりにした販売が目立つからなんです。
00やWシリーズのMGはまさにそれ、まるで今売らなければ、二度と売れないかのような販売計画。もっと長期的なスパンで考えられないでしょうかね?
特に、主役機以外はあまり人気がないと考えた作品はまったくといっていいほど無視。じつは、そんなことないんですけどね。
ある程度、期待感を持たせながらバランスよく多くのMSをリリースして欲しいと感じます。
また、MGは性格上高価なんですから、HGよりも購買層が高年齢であることを無視しないでほしいですね。
おへいがあるかもしれませんが、百式2.0を求める年齢層は、ダブルオーライザーを求める層よりも圧倒的に広い。つまり、百式のほうが売れるってことですよ。
そういう、狙いでつくったはずのMGが、なんか95年当時の志を失って販売してるんじゃないのでしょうかと言いたいんです。
確かに、ファーストのMSはゾック以外はキット化されてますが、次ぐ人気のZはラインナップがあまりにも悲惨。下手したらWにも劣るような感じです。
まあ、もう少し、リリース方針は考えて欲しいって思うんですよ。
で、僕はある有力な筋からMGマラサイは設計は済んでいるという情報を得ています。
なのに、何故に商品化されないのか?ここに、バンダイの販促計画のいやらしさが見えてくるんですよね。
ご、ゴーマンですか?


