ガンプラRGブランド考察① | F氏の気ままな部屋(ホントにきままです)

ガンプラRGブランド考察①

まあ、今更っていう感じですけど、ガンプラのジャンルにHG・MG・PGに続く第4のブランドとして昨夏にRGブランドが登場しました。


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コンセプトは、HGのサイズ(1/144)に、MG並の可動域と精密さを盛り込んだ、新世代キットという感じで、価格帯も2650円と、初期のMGファーストガンダム1.0やザク1.0並に設定されています。

 

ただ、単純に1/100のキットを1/144にダウンサイジングしたというわけではなく、MGのような内部骨格をストレスなく組み上げるような工夫(アドバンスMSジョイント)や多色成形キットなど、ある面ではMGをも上回る機能が内蔵されたバンダイの意欲作と言えるでしょう。


例えば、その内部骨格をMGと比較してみましょう。


【ファーストガンダムの比較】


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一見、それほどの大差ないように見えますが、MGで表現されている骨格のモールド関係はRGではかなり省略されています。肩やフクラハギなどを比較すると一目瞭然でしょう。

 

あと、成型色に注目。RGの場合金属的な質感のある色合いですが、MGではそうでもない。まあ、OYW版は2005年度のキットなんで、そこまで気を配ってないとも言えますが・・・。


そして、パーツ数。部品総数はMGよりはやや少なめですが、外装部品は逆にMGの約2倍! 


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なんで、上記写真のシャアザクの場合でもMG2.0とランナー数は大差なし。しかも、MGなら同じシャアピンクランナーが複数の色で細かくパーツ分割されて表現されてるというシロモノです。

 

とまあ、RGシリーズはバンダイがガンプラ30周年を迎えた昨年、新たなユーザー層を掘り起こすためのブランドとして立ち上げたってことがわかります。


が、しかし・・・・


僕はこのブランドが定着・発展するかどうか疑問符を付けているのですよね。今回のゴーセンは、その辺を考察していこうかっていうわけです。

   


(1)RGの購買層の年代ターゲットは?

 

間違いなく、対象年令15歳以上キット。つまり、MG購買層で1/144派の消費者をターゲットにした商品でしょう。つまり、HGキットの可動やキットの精度などに不満を持つある程度高い年齢層をユーザーとして考えているように感じます。

 

確かに、HGファーストやシャアザク。発売以来年数が経ち、さまざまな工夫をしなければ売れなくなってきていますね。しかも、発売年度が古いだけに、今の感覚では稚拙な作りがかなり目立ちます。

 

しかし、MGへは安易に移行しづらい。それは、MGが初期とは異なり高価格商品化が進んでしまったためでもあります。

 

前述のように、「究極のガンプラを作る!」を合言葉に開発されたMGブランドは、初期こそ2500円の価格帯でモナカ的な部分を多分に持ち合わせたキットでしたが、HGとの差別化のため、内部骨格の再現と可変MSの完全変形をコンセプトに取り入れてきています。


Ver.2.0が登場するキットなどは、そのあたりの差別化が1.0と比べて顕著です。しかしその弊害として小売価格の高騰を招き、手が出にくい商品になりつつあるのです。

 

つまり、HGに近い値段でMGに近い精度を持つキットに需要があるとバンダイは判断したから、商品化されたっていうことなんでしょうね。

 

でもね、僕みたいにMG中心に作るタイプの場合、なかなか1/144には手を出したがらないってこともあるんです。特に40代以上なら、ある身体的な問題と絡んでその傾向はありますね。

 

なので大胆に一言。


ターゲットは20代後半~40代前半であろう!


実は、懇意にしているお店の店員さんからもそんな情報を得ています。そのくらいの年代の人達が買っていったてね・・。


ということは、あれです。RGブランドが継続するためには、その年齢層にあったMSを発売する必要があるっていうことなんですね。

 

まあ、旧キット・HG・MG・PGの各ブランドとも、第1作はファースト、第2作はザク(HGはガンダムMk-Ⅱ)っていう感じで、世代を超えて人気のあるMSから出してきましたが、3作目以降他のシリーズへ移行。


僕の記憶のあるとこでは、初期のHG・MG・PGとも3作目はZガンダムだったりする。これは、不思議な一致。まあ、当時はファーストについで高年齢層に人気あったのはZシリーズだからっていうあったからなんですけど。

 

で、今回はエールストライクガンダム!


第3弾がSEED系というのは予想外でしたね・・・。

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しかし、購買ターゲットを20~30代と考えれば納得のいくところ。というより、これは明らかに20代がターゲット。

 

つまり、RGブランドは、SEED世代に重点をおくという意思表示ではないでしょうか?

 

僕が懸念しているのは、その発想。もっと高年齢層をターゲットにした商品を発売するといいのにと思う。ガンダムやシャアザクの売れ行きがそれなりに好調だったのは、思い入れ深い世代を中心に、下の世代も飛びつきやすいMSのだったから・・・。

 

実際、Y電機のガンプラコーナーのHGでは、今一番売れてないシリーズはSEED系だったりするんで、売れ行きはかなり厳しいと思う。

  

悪いけど、思い入れ深い世代以上の世代は、多分買わないんじゃないかな・・・。それを予想しつつ、エールストライクを出すのは、ある種のかけだと思う。


成功したら、アナザーガンダムを中心としたラインナップになるだろうし、失敗したらMGのようなファースト中心の路線になるような気がしますね。

  

ただ、ファースト中心だとRGでは再現しにくいMSもかなりあるからきついでしょうけど・・・。そうなると、先細りの危機が懸念されるっていうことです。

 

あと、これはまったくの邪推だけど、バンダイは実は、HG~PGと同様に第3弾はZガンダムを出したかったんじゃないかな?


でも、アドバンスMSジョイントの現在の技術では、完全変形を達成できないから断念したような気がする。

 

そう、実はアドバンスMSジョイントこそがRGの売りでもあり、アキレス腱でもあるのだ。


つづく

 

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