「部屋とワイシャツと私」

平松愛理が唄う

昭和30年〜50年の歌謡曲にこだわる四品食堂のかっぽう着

シャケの塩焼き
もずく
納豆
冷奴
ご飯
お味噌汁 

ガランとした店内で、消音にされたテレビのテロップを理解するともなしに目で追いながら、視覚より聴覚が刺激される僕の耳には、平松愛理が唄い続ける

♪ロマンスグレーになって突然冒険の旅、始めたくなったら、真っ先に私に相談してね
あなたとならどこにでもついて行くから♪  




そろそろ冒険の旅がしたいな 



決してまずいわけではなく、そこそこのお昼ご飯をいただき、次のレッスンまでの一時間

ショートトリップは、ひとまず、ドーナツにソフトクリームをトッピング

と、ドーナツとソフトクリームの掛け合わせを思い浮かべながら、レジで並んでいる間に心が変わる

たっぷりとした店員
ぷっくりとした前に並ぶ客 
乱雑なレジ裏のキッチン

シュガードーナッツ
シナモンシュガードーナッツ
チョコレートシュガードーナッツ

せめて砂糖を控えてと思っていたプレーンは売り切れで、ショーケースに砂糖が並ぶ 

ドリップコーヒー
ショートサイズ
ホットで
216円税込  

こうして甘い誘惑を断ち切ったのだった。



二杯目のコーヒー

一杯目は、早朝スタバだった

「咳をしても一人」 尾崎放哉
 
「よごれっちまった悲しみに」 中原中也

朝からパンチの効いた言葉に出会う1日の始まりは、コーヒーの苦味さえも甘く感じる

 
「咳をしても一人」✖️「よごれっちまった悲しみに」


掛け合わせたらどうなるだろうか?

咳をしても誰もかまってはくれない一人の悲しみは、思いっきり屁をしても誰にも咎められない自由に通ずる

「咳をしても一人」だと悲しいが、

「屁をしても一人」だと笑える

ピュアな悲しみが屁で汚される



ロマンスグレー になっても冒険の旅に出られないでいる。

そして、エリスの言葉を思い出す。

「できることなら立派にやりたい。
できることなら愛されたい。
できることなら生活は満足できるものであってほしい。
しかし、それが思い通りにならなかったとしても、
それはとても残念なことではあるけれど、
この世の終わりということではない」

臨床心理学者アルバート・エリスは、気が小さく対人関係が苦手だった。それを克服するために公園のベンチに座り、隣に座った人、全員に話しかけるという修行を自らに課し自身を変えていった。
のちの奥様とのきっかけも、その修行だったという。

それって、ナンパ?

さ、日常の中にある冒険の旅に出よう♪